逢いたくなったら
「ちょっと早く着いちゃった・・・ま、いっか。ゆっくり待と。」
お店に入ると店員さんがおしぼりと水を持ってきてくれた。
「えっと、カフェモカのホットとチョコレートスコーンを1つづつ。」
―かしこまりました。
店員さんはそう言ってお店の奥に入っていった。
出された水を少し乾いた喉に通した。
(美味しい・・・)
喉が一気に潤されて気持ちがいい。
ホグワーツを卒業して早1年。
卒業してから就職やらなんやらでゴタゴタしててなかなか逢えなかった親友達。
今日はその親友の1人に逢う予定。
待ち合わせ場所は学生時代みんなでよく来たカフェ。
あの頃と変わらない店装と、温かい店の雰囲気になぜか嬉しく、安心する。
「カフェモカとチョコレートスコーンになります。」
店員がにっこりと微笑んでそれを差し出した。
「ありがとうv」
は笑顔を見ける。
学生時代からよく頼んでたカフェモカとチョコレートスコーン。
「ん〜・・・いい香りvv」
懐かしい香りに心が温かくなる。
ここのカフェモカは味はもちろん香りがとても良く、常連の間ではかなり人気がある。
このスコーンもお店の店長が毎日、一個一個自分の手で作るから市販とは一味も二味も違う。
しかも注文を受けてから焼き上げるからいつも焼きたてが出てくるんだよねv
甘いスコーンとほろ苦いカフェモカ。
この組み合わせがたまらなくいいんだ。
それにしても。
奴はまだ来ない。
待ち合わせは一時半。
もう2時になるんですけど・・・。
・・・ったく。
久々に逢うってのに遅刻ですか?(呆)
「ー!!!」
あっ。やっと来たよ、あいつが。
「遅れてごめん!!!!!」
さぁ、遅れてやってきたのは次のうち誰?