〜リーマスさんの場合〜

 

 

 

。遅れてごめん。」

リーマスはかなり急いできたらしく額に汗を浮かべ、息を切らしている。

はそれを見てにっこり微笑んで言った。

「気にしてない。逢えて嬉しいわv」

そう言うとリーマスはあの優しい微笑みを称え言った。

。手紙、ありがとう。とても嬉しかったよ。僕もに逢いたかったから。」

 

手紙。

数日前にがリーマスに出した手紙。

 

―Dear.リーマス―

はぁいvリーマス。最近逢ってないけど元気?
あなたのことだからきっと上手くやっているでしょうね。
こっちもいろいろあるけど頑張ってやってるわ♪
ところで○月○日の午後、時間取れるかしら?
久しぶりに逢いたいなぁ〜と思って。
時間はそちらで決めてちょうだい。この日はオールで暇だから(笑)
では。お返事待ってるわ。

―From.

 

この手紙を出してから2日後に返事がきた。

「懐かしいね、ここ。」

リーマスが微笑みながら話掛けてくる。

「でしょ?学生時代、常連だったもの。私達。」

も微笑みを返しながら話す。

 

学生時代。

よくここに来た。

その頃から私はリーマスが好きで。

今ももちろん好きで。

何も変わらないこの店も、

1年前よりちょっと老けたけど変わらない優しい笑顔で話し掛けてくるリーマスも

ほんとに大好きで。

 

「時に、。最近どうだい?仕事は順調そうだけど・・・」

「あぁ〜。まぁ、最近やっと軌道に乗ったってとこかな?」

地元の会社だけどね(笑)とが付け足す。

はマグルの会社に就職した。

「リーマスは?順調?」

そういうとリーマスは「まぁね」と小さく言いながらキャラメルマキアートを口に含む。

 

―そういえばキャラメルマキアートが昔から大好きだったよね、リーマスは。―

 

そんなことを考えながらもカフェモカを口に含む。

何も変わってない今。

時は進んで離れ離れになったけど何も変わってない。

あの頃と。

 

 

ん?

・・・何か視線を感じる・・・?

そう思って伏せていた目を上げる。

するとリーマスがを見てにこにこしている。

「・・・何よ?リーマス。そんなジロジロ見て」

「いや?別に?」

とぼけるリーマス。

その様子には頭に「?」を浮かべる。

「ウソ。言ってよ、気になるじゃん!」

するとリーマスはが持ってるカップと残っているチョコレートスコーンを指差していった。

「ただは変わらないなぁ〜と思ってね。飲む物の好みも食べる物の好みも。昔のままだ。」

「そんな、1年で変わる人もそうそういないと思うけど?」

は少し意地悪く言いながらまたカフェモカを口にする。

「そうだね。1年で変わっちゃったら僕もちょっと寂しいよ。」

キャラメルマキアートを啜りながらリーマスが続ける。

「でも君はとても綺麗になったね。1年前よりもずっとずっと綺麗になった」

 

その言葉。

嬉しくて、だけどなんか恥ずかしくて。

は顔を赤くした。

 

「ジェームズはリリーとくっついたけど、君は?シリウスとは結婚しないのかい?」

その言葉にはカフェモカをブッと吹いた。

リーマスは慌てて「大丈夫?!」という。

「ちょっ・・ちょっとリーマス。なんで私がシリウスと結婚しなきゃいけないの??」

そう言うとリーマスは驚いたふうに見せた。

「だって君達学生時代付き合ってたじゃないか。・・あっ。ごめん・・もしかして・・・別れちゃった・・?」

申し訳ないという面持ちでリーマスがに謝ってきた。

「・・・あのさ。私、シリウスと付き合った覚えないんだけど?」

「えっ!?そうなの!?付き合ってなかったの!?!?」

「そうよ。付き合ってなかったわ。」

「だって卒業式直前とかすごく仲良さそうだったから・・」

 

 

卒業式直前?

 

あぁ。そういえば。

 

私がリーマスに告白するから協力してって。

 

それでシリウスは快く引き受けてくれて。

 

いろいろ2人で相談してたわねぇ〜。

 

結局、告白できなかったけど・・

 

 

そうか。それを誤解してるのか。リーマスは。

「違う。確かに仲良かったけど、あれは相談事を聞いてもらってたのよ。」

「相談?」

「うん。・・すごい好きな人がいてね。卒業式に告白したいからって。そしたらシリウス協力してくれるって言ってくれたから。」

そっか。

リーマスは小さく言った。

「言ってくれたら僕も協力したのに・・」

 

言っちゃおうか。

当たって砕けろ。とはよく言ったものだ。

もういいや。どうなっても。

なるようになるさ!!

それが私の生き方さ!!

 

 

「好きな人に好きな人のこと相談したり、協力してもらっても意味ないでしょ?」

 

 

え?

 

リーマスは意味がわからないのか固まっている。

きっと。

私の顔は今、真っ赤だろう。

 

あっ。リーマスの顔がどんどん赤くなってってる。

やっと意味に気づいたか。

 

「あ・・あっ・・・あの!!!!それって・・どういう・・」

リーマス、動揺してるね(笑)君。

 

 

 

 

 

「好きよ。リーマス。私、あなたのことが好きだったの。昔も今も。」

 

 

 

 

 

そのとき。

 

一瞬だった。

 

リーマスの顔がいきなりアップになって。

 

唇に温かいものが触れて。

 

 

「!!!!!!リーマス!!!!////」

「聞いて。。僕もねのこと好きだったんだ」

リーマスは頬をほんの少し赤らめて今まで以上に微笑んだ。

のこと、ずっと見てた。卒業式のとき告白しようかと思ったんだ。
だけど君はシリウスと付き合ってると思ってて。だから言えなかったんだ。」

リーマスは微笑みを絶やさずに続けた。

。僕がキャラメルマキアートばかり飲む理由知ってる?」

は首を横にフルフルと振った。

「昔、とリリーふざけてキスしてただろ?」

まぁ、あれはリリーが無理矢理を襲ってる感じだったけど(笑)

「そのあとリリーが言った言葉。覚えてるかい?」

の唇、キャラメルマキアートの味がするわv』

:(そういえば、そんなこともあったなぁ〜。)

「それでキャラメルマキアートばかり飲むようになったんだよ。」

ちょっと変態っぽいけどね。

リーマスは照れながら言った。

は悪戯っぽい笑みを浮かべていった。

「それで?どうだった?キャラメルマキアートの味はした?」

「(笑)一瞬のことで、しかも気が動転してたからよくわからなかったよ。・・もう一回いい?」

2人は口付けあった。

「美味しいvの唇、キャラメルマキアートより甘くて美味しいよ」

とリーマスは微笑みあってまた口付けた。

 

 

このあと、2人が結婚するのはまた別のお話し。

 

★End★

 

★あとがき兼言い訳のコーナー★
長っ!!!とにかく、長いです。はい。
これでも3分の1をカットしたんですよねぇ。でもどうしても書きたいことがいっぱいあって。
でもまぁ、この話の目的は一応ちゅーさせたいなvっていう話なので・・(笑)
ってかキャラメルマキアートの味ってどんな味だよ!!!
さん!一体どんな唇を持っているのですか?(笑)
途中から変な方向に行く、意味がよくわからんストーリーですね。
こんなのでも読んでくれてありがとう!!

 

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