私の好きなあの人。
でもあなたはとても女の子に人気があるから。
仲良くなったり、ましてや恋人同士になれるなんて夢のまた夢だと思ってた。
だから私はいつも遠くからあなたを見てたの。
Love you?
ガッシャーン!!!
ガラスが凄まじく割れる音が教室内に響く。
「(溜息)またあなたですか・・・。ミス・。」
先生の呆れかえった声が私の耳に響いた。
「ご、ごめんなさい」
今私達、グリフィンドール3年生は魔法薬学の授業中。
薬学は得意ではない、むしろ苦手なほうってゆうか大嫌いだった。
だって授業聞いてても何にも楽しいことないし、何と何と混ぜれば何ができるかなんて正直興味ない。
だから(かはわかんないけど)いつもヘマをする。
さっきもビーカーを5つ、床に落としてしまった。
「まったく。いつもいつも授業中、何を考えてるんですか?ミス・。」
彼のことを考えてます。っつーか彼を観察してます。きゃっv
なんて口が裂けても言えない(汗)
その時、隣りに座ってたリリーが叫んだ。
「せんせー!はいつもいつも大好きな彼のことを考えてるんですよ〜v」
なっ!!!
一気に顔に血が昇ったのがわかった。
教室中がどっと笑いであふれた。
あぁぁぁぁぁ!!!!!!何を言ってるの!!この子は!!!!!!
ふと彼を見た。彼は友達のジェームズ・ポッターとリーマス・ルーピンの間に座っていてクスクス笑っていた。
最低。恥ずかしい。穴があったら入りたい・・・(泣)
彼、シリウス・ブラックはとても人気がある。
それは同級生問わず、上級生や下級生にもかなりモテル人気っぷり(さすが私の好きになった人・笑)
私は彼に恋をしている。
別にかっこいいから好きとかそんなんじゃない。
だって一目惚れしないタイプだもん。
彼との初めての出逢いは3年前の入学式の日。
−入学式当日(番外編)−←Please Click!
あのあと人が多すぎてはぐれてしまった。
組み分け式で彼と同じ寮に入れたことは分かった。
すごく嬉しかった。これから友達になれるかもしれない。そう思っていた。
けれど私達は入学式後、不思議なほど(授業以外で)バッタリ逢うということはなかった。
彼にはすぐ友達ができたし、私も少ないながらも信頼できる友達ができた。
それはそれでいいんだけど・・・
それから毎日毎日彼を遠目で追った。
今も彼は私を見て笑っている。
あぁ。もう恥ずかしいったらありゃしない!!
そんなことを考えてたら先生が言った。
「いいですか、ミス・。年頃の女の子だから好きな人のことを考えてしまうのはしょうがないことです。
ですが、もう少し授業に集中してください。あなたヘマばかりしてますよ?もうちょっと気を引き締めてください。」
「はい。わかりました。先生。」
教室の一番後ろの席に座ってる彼。
あなたは今、誰を想ってるの?
★あとがき兼言い訳のコーナー★
シリウス「おいおい・・・」
リーマス「やっちゃった・・・だね。この作品は。」
ジェームズ「なんだか読んでくれてる人がかわいそうになってくるよ。」
萌「もう、何も言わないで下さい。」
とにかく、いつまで続くんだろう。この話(笑)
だってこの先、全然考えてないもん(爆)まぁ、どうにかなるっしょ!
リ「そういう考えだからいけないんだよ、萌黄は。」
シ「ま。とにかくまた遊びに来いよな!v」