かっこいい。

人気。

天才。

なんでもできるあの人。

何をやっても様になる。

 

だから嫌い。

 

 

 

しりうす

 

 

 

私はいつもひとりだ。

友達も多くない。

地味で真面目で。

とゆーか極力目立たないように努力してる。

私はお昼はいつも外で読書をするのが好きだ。

もちろん誰にも見つからずに1人で。

 

今日もいつものように外でのんびり読書をしていた。

そんな時、あいつが現れた。

 

 

がさっ

「あれ。・・お前・・・?」

「げっ・・シリウス・ブラック」

「げっとは何だよ!失礼な奴だなぁ〜」

最悪。

せっかくの時間が台無し。

 

シリウス・ブラック。

私の最も大嫌いな人物。

悪戯仕掛人とかばかなことやってて、いつだって他の生徒から注目を浴びてる。

仲間はジェームズ・ポッターとリーマス・ルーピン、ピーター・ぺティグリュー(だっけ?)

とにかく私はこいつが大っ嫌い。

 

「なぁ。お前、ここで何やってんの?」

「あなたに関係ないでしょ?」

「そんな堅いこと言うなよー。ん?読書か?何読んでんの?」

「だからあなたには関係・・」

「関係ある!」

「は?」

「だって俺、お前と友達になりてぇもん。」

 

あの。

今、なんて言いました(汗)?

 

「なんかお前って変わってるし。友達になったら絶対楽しいと思うんだ」

変わってるって失礼な(怒)

「前からお前に興味あったんだ!だからこれを機に仲良くしようぜ?」

「・・いや」

「なんで?」

「なんでも」

「お前、もっと友達増やした方がいいぜ?もっと明るくポジティブにいこうぜ?」

「余計なお世話よ。」

「んー・・・どうしたら仲良くしてくれる?」

「どうしてもいや。何が何でもいや。」

「なぁ。前から思ってたんだけど、なんか俺らのこと毛嫌いしてねぇ?」

「してるわ。」

「何で?」

「よくわかんないけど好きになれないのよ。これで満足?」

「・・・納得いかねぇな・・・」

「とにかく今後一切私には関わらないでくれる?」

「・・・よし!じゃあ、これから1週間、俺らと仲良くしようぜ!」

「は?なんでそーなるの?」

「それでも好きになれなかったら俺は諦める。」

「えっ・・いやよ、そんなの。あんた達と仲良くなんて・・・」

「それじゃあ、ジェームズ達にもそのこと言っておくからまたあとでな!」

「え・・・ちょ・・待って・・」

 

なんなんでしょ?

今の。

とにかくそういう強引なところも大嫌いよ。

 

「と、言うわけで新しい友達の。ほら。挨拶しろよ」

「・・・・・」

「まぁ、は無愛想だが面白い奴だから仲良くしてやってくれ」

さり気なく酷いこと言うわね、こいつ(怒)

「よろしくね。僕はジェームズ・ポッター。ジェームズでいいよ。」

「僕、リーマス・ルーピン。リーマスって呼んで?」

「ぼ、僕、ピーター。よ・・よろしくね・・」

「ところで僕らは君のこと、なんて呼べばいいかな?」

「・・別に、何でも・・」

って呼んでやれよ!な?v」

「(怒)」

こいつ・・本当に何から何までむかつく

 

それから私の最悪な1週間が始まった。

驚くことばかりだ。

こんなことするの初めて。

主に悪戯ばかりだけど(そして標的はスリザリンのセブルス・スネイプ)

なんか・・言葉にはできないけど・・今までにない感情が湧き出てくる

 

こーゆーのを楽しいってゆうのかな?

 

そんなことに気付き始めた6日目。

ー!早く来いよ!置いてくぞー!?」

「あーうん!先行ってて〜」

私は4人に結構馴染んでいた。

自分自身、結構明るくなった気がする。

「っと。次は変身術だったよねぇ・・教科書は・・・」

そのとき、声を掛けられた。

「え・・?」

ぱんっ

と、突然頬に鋭い痛みが走った。

何が起こったか理解するのに数秒掛かった。

「・・何するっ・・!」

そこにはハッフルパフの(多分)同じ学年の子達がいた。

「あんた図々しいんだよ!!ポッター君達にまとわりついて!」

「そうだよ!あんたみたいな奴がいつもくっついてて迷惑だって思わないの!?」

「うざいよ?消えて」

「・・・・やだ。なんであんた達にそんなこと言われなきゃいけないの?あんた達のがよっぽどかうざいわよ?」

「なっ・・!?」

「シリウス達に相手にされないからって私に当たるのやめてくれる?みっともない。」

そう精一杯の侮辱を叩きつけてやった。

だけど相手が多すぎた。

私はいきなりおなかや顔などを殴られた。

床に倒れる。

だけどずっと彼女達は私を蹴り続けた。

「や・・・誰か・・助けっ・・」

シリウス・・!

 

「おい!お前ら何やってんだよ!!!」

彼女達の動きがピタっと止まった。

シリウスが女の子達に殴りかかる。

「シリウス!やめて!」

私は一生懸命シリウスを抑えた。

「なんで止めるんだよ!こいつらに今・・」

「だからって同じようなことするの?こんなのと同類になっていいの?!」

「でも・・」

「私が悪いの。私があなた達と仲良くしたから。」

「そんな」

「金輪際、私に関わらないで。・・・じゃあね。ばいばい。シリウス」

 

私はシリウスと女の子達を置いてさっさと教室を出て行った。

 

続いちゃうみたい→ねくすと