ここホグワーツにて『学校始まって以来の美女』と名高い彼女。

眉目秀麗、頭脳明晰、なんでも完璧にこなすまさにパーフェクトな人物。

スリザリン寮の彼女はスリザリンはもちろん、レイブンクロー、ハッフルパフ、はたまたグリフィンドールの連中からも人気があった。

その人気は生徒だけではおさまらなかった。

 

 

 

Reverse harem

 

 

 

授業後。

「やぁ、

「あっ。ルーピン先生。」

1人の狼が美女を誘惑しようとしていた。

、これからわたしの部屋でお茶しないかい?とても美味しいお菓子が手に入ったんだ。」

にっこりと、ファンなら誰もが鼻血をだすであろうほどの眩しい笑顔を称えてルーピンはを誘った。

しかし、はすごく残念そうな顔をして言った。

「ごめんなさい。今日は先約があるんです。スネイプ先生と・・・。」

 

スネイプ

 

その単語にルーピンがピクリと反応する。

「スネ・・・・・セブルスと・・・?」

 

 

 

「そうだ。」

 

 

 

ルーピンが聞き返すと後ろから低い男の声が返ってきた。

「スネイプ先生!!」

「ミス・。遅いではないか。」

その責め立てるような言葉にいつものトゲはなく、うっすらと柔らかい表情をしているスネイプ。

「ごめんなさい。これから行こうと思っていたのですが・・」

「どうせルーピンが唆していたのだろう・・・」

溜息をつきながらルーピンを軽く睨むスネイプ。

そんなスネイプの睨みも無視したような笑顔のルーピン。

、スネイプ先生と何をやるんだい?」

あくまでスネイプ無視を決行。

「スネイプ先生に薬学でわからないところを教えてもらうんです。」

にっこりと微笑みながら言う美女。

この微笑みにルーピン、スネイプはもちろんのこと、通りかかった生徒が頬をわずかに紅潮させた。

「そ・・そういうことだ。では、我輩達はこれで失礼する。」

スネイプがの腕を掴みその場から連れ出そうとする。

 

 

―一刻も早くこの狼から引き剥がさねば・・!―

スネイプは必死である。

 

 

「ちょっと待って。」

ルーピンもの腕を掴む。

「薬学ならわたしが教えてあげるよ。」

ルーピンもまた必死であった。

「ルーピン!何を馬鹿げたことを言っている!薬学は我輩の分野だ!!」

「わたしだって仮にも教師なんだから教えれるよ。」

「大体、貴様は昔から薬学が苦手だったであろう。」

痛いところを突かれたルーピンはスネイプの言葉を無視し、に向き合って言った。

、わたしなら美味しいお菓子と紅茶がついてくるよ?もちろん、防衛術の勉強だって構わない。手取り足取り教えてあげるよv」

食べ物でつろうと、卑怯な手に出たルーピン。

それにしても手取り足取りって、おい(汗)

しかしそれに負けじとスネイプもに向き合って言った。

「ミス・。我輩は的確にかつ完結に分かり易く、分からないところを教えることができる。もちろん防衛術も教えれる。」

そして2人、声をそろえて言った。

 

 

「「さぁ、どっちにする(のかね)?」」

 

 

 

は困ったような顔をした。

しばらくの沈黙。

その困ったような顔も眩しいほど可愛かったが、教師2人にとってこの沈黙は少々辛かった。

そして返って来た言葉は。

一方を酷く落胆させた。

 

 

「スネイプ先生との約束が先だったので・・ルーピン先生、ごめんなさい。」

 

 

ガーン!!

まさにこんな効果音が聞こえてきそうである。

ルーピンは雷に打たれたかのような顔で地面に跪いた。

まさに悲劇のヒロインでよくあるあれである。(どんなだ?)

「リーマス、ショック・・(涙)。」

ルーピンは誰にも聞こえない声で胸の内を囁いた。

勝ち誇った笑みのスネイプ。

仁王立ちでもしてそうな勢いである。

そんな(アホな)教師2人を見て慌ててが言う。

「あの!ルーピン先生!また誘ってください!今度は必ず行きます!!」

その言葉にルーピンはぱぁっと明るく立ち直った。かなりゲンキンだ。

スネイプはそれが気に入らなかったらしくの腕を掴みなおし「行くぞ」と言いその場を離れた。

離れる際、スネイプはルーピンを睨み、ルーピンはスネイプに「絶対渡さないから」とでも言いたげな顔をした。

 

第一ラウンド:スネイプが先に約束を取り付けたので――勝者セブルス・スネイプ

 

 

next (続いちゃうみたい・・)

 

★あとがき兼言い訳のコーナー★
なんてこった・・・!連載チックになっちまったぜ・・・。
いやいや。結末はもう私の中にあります(笑)
それにしてもタイトルが率直過ぎだ・・(爆)
ちなみにタイトルの意味は・・・逆ハーレム(笑)
ただ長すぎて書ききれなかったのでわけさせていただきました。
詳しいリクエスト内容は最後に書きます。
くだらなくなってしまいますがこんな作品でも
見事6000を踏んだ桐依さんに捧げます。

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