それまでの過程 ―ルーピンサイド―

 

 

 

「先生はもし生徒に告白されたらどうしますか?」

 

ルーピン先生自室にて。

2人でお茶をしながらまったりとした時間を過ごしていたとき

突然が言った。

 

「何を突然・・・」

「気になるんですよ。ここの先生と生徒ってずっと一緒にいるでしょ?
だからそういうことがあっても不思議じゃないと思うんです。」

と、が言うとルーピンは苦笑しながら答えた。

「そうだね。きっとそういうことがあってもおかしくはない。
しかし、何もわたしに聞くことはないだろう?」

「だって今、目の前にいるのルーピン先生だもん。答えてください。」

ルーピンは少し唸りながら言葉を探すように話した。

「わたしなら・・・そうだな・・・万が一、告白されたらよく考えるだろうね。
決して相手の気持ちを踏み躙ることはしないよ。その時にならないと分からないけどね」

そっかー、と小さく言う。

そして

「じゃあ・・先生は今まで生徒を好きになったことはありますか?」

「それは・・・答えられない」

「何で?私とルーピン先生の仲じゃないですかv答えてください」

仲って・・(苦笑)

「うーん・・・まだ教師になったばかりだからね」

「じゃあ、気になる子とかは?」

「まぁ、いなくはないけど・・・人間だからね。人に好意くらいは抱くよ」

「その子のこと、今でも好き?付き合いたい?その子以外に告られたらやっぱりふっちゃう?」

・・・この話はもうやめ・・」

「あ〜!そうなんだ!まだ好きなんだ!付き合いたいんだぁ!」

「いや別にそういうわけじゃ・・」

「先生、顔真っ赤ですよ?(笑)」

「あのね、。こういうことはプライベートのことだろ?それにあまり大人をからかうのは・・」

「ルーピン先生。私も好きな人いますよ?だからここは腹を割って話しましょうよ☆」

はぁ・・・(溜息)

まったく、この子は・・・

「君とわたしでは状況が違うだろ?」

「ねー、先生の好きな子って私も知ってる人?」

この子は人の話を全然聞かないな・・・(呆)

「私の好きな人はねー、先生もよく知ってる人だよv」

「へぇ?同じ学年の人かい?」

「ぶー!」

「わたしもよく知ってる人ってことはわたしが授業を受け持ってるクラスの人なんだね?」

「って先生、全クラス受け持ってるじゃないですか!(笑)」

「あぁ、そうか。では・・」

 

「先生ですよ」

「え・・?」

 

わたし?

 

「生徒じゃないんです。私、先生が好きなんです」

 

 

なんだ。そういうことか・・・

一瞬、わたしのことなのかと思った。

ちょっと期待してしまったよ

 

 

「わたしがよく知ってるっていうと・・さてはセブルスだな?」

そう悪戯っぽく言ってみる。

言いながらも内心ドキドキしている。

もし「うん。私、スネイプ先生が好きなんです」なんて言われたら・・・

 

しかしは慌てて

「まさか!なんで私がスネイプ先生なんかを好きにならなきゃいけないんですか!?
あんな、スリザリン贔屓で性格最悪でべったりねっとりしたような人を!!」

と、力強く否定した。

ホッと安堵の溜息をこぼす。

それにしても、セブルス、かなり嫌われてるね(苦笑)

「じゃあ、誰なんだい?腹を割って話すんだろ?が言ったらわたしも言おう」

とりあえず気になったのでそう言って聞き出そうとする。

もちろん、わたしは言う気なんてさらさらない。

まだ気持ちを伝えるには早すぎる。

 

するとはなぜかにっこり笑った。

「さっき言ったじゃないですか。私の好きな人」

「ホントに?」

いつ?

「えぇ、確かに言いました。先生ですよって」

「そ、れは・・・」

 

どくっと胸が鳴った。

 

まさか

本当に?

 

「私、まだ失恋したくないんでもう帰りますね。お茶、ご馳走様でした」

それだけ言っては走って部屋から出て行った。

 

ルーピンはが出て行った扉をぼーっと眺めていた。

 

「・・まだわたしの好きな人のこと言ってないのにね・・」

 

まぁ、いいか。

また今度機会があったら言えば。

きっとびっくりするだろうけど

・・楽しみだ

 

 

ルーピンはその時のことを考えながら一人笑い、冷めたお茶を飲み干した。

 

ヒロインサイドに行ってみる→

 

☆いいわけ☆
えっと、一応先生サイド。
ってか全然先生サイドじゃないけど・・・(爆)
しかもヒロインサイドのが長いです。

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