夏間近。
ここホグワーツにも卒業という気配が漂い始めてきた。
達が卒業してもう4年になる。
ちょうど4年前、卒業間近にいろんなことがあった。
約束
ここは悪戯に名を馳せた4人組とホグワーツの美女と名高い少女・が集うグリフィンドール談話室。
7年という長い期間が終了し、卒業を間近に控えた彼らは何やら今後のことについて話している模様。
「なぁ、みんなは卒業後はどうするんだ?」
シリウスがみんなの顔を見渡して言った。
「僕は知り合いのおじさんが小さい企業を営んでるから、そこで雇ってもらうことになってるよ。」
リーマスはいつ買ったのか、大量のチョコレートを机に置き、頬張っている。
「シリウスはどうするんだい?」
ジェームズがリーマスのチョコを1つ奪い、口に入れながら言った。
「俺?俺はバイクでいろんなとこを飛び回るんだ!」
シリウスが目を輝かせながら言った。
「へぇ。さすが金持ちのお坊ちゃまは考えることが違うね〜。」
感心しながらリーマスは言った。
「お坊ちゃまとか言うなよ。リーマス。」
「だって本当のことだろ?で?ジェームズとは?」
そうリーマスが言うと、ジェームズは(不敵ではあるが)にっこりと笑って言った。
「僕は魔法省に勤めることになってるよ。で、その後はと一緒になる予定vねーvvv」
そう告げるジェームズの顔はやばいくらいにメロメロのでろんでろん状態である(どんな状態だ・笑)
ところがそんなジェームズの顔とは裏腹になんだか暗い、元気のない。
そんなを見て、リーマスが心配そうに顔を覗き込んだ。
「?どうしたの?なんか元気ないよ?」
「きっとジェームズと結婚するのがイヤなんだろ(笑)」
笑いながらさらりと酷いことをいうシリウスにジェームズがにっこり微笑みながら言った。
「そんなこと言っていいのかな?シリウスくん?」
「・・すいません(汗)」
そんなやり取りをしていても笑いもしない。
おかしい。
いつもなら「ジェームズ!シリウスを脅しちゃだめでしょ!」とか言うはずなのに、今日はおとなしい。
リーマスが心配そうに「?」と名前を呼びかける。
するとは無理矢理笑顔を作り「何でもない!ごめんね。ちょっと外出るわ。」と言って談話室から出ていってしまった。
元気のないを見てジェームズは深刻そうな顔をして
「ちょっと行ってくるよ。」
と言ってを追いかけていった。
ここは中庭。
今はちょうど昼食時だから誰も来ない。
「言ったほうが・・いいよね・・・。でも・・・そのあとどうなるんだろぅ?」
実はは卒業したら母国、日本へ帰国しなければいけなかった。
そのことを誰にも打ち明けてない。
もちろん最愛の人、ジェームズにも。
もし別れることになったら?
そう考えると涙が止めどなく流れてくる。
別れるなんて絶対イヤだ。
「言ったほうが・・・いいのかなぁ・・・。」
「何をだい?」
「ジェームズ!!」
後ろを振り向くと談話室にいるはずのジェームズが、走ってきたのだろう、息を切らして立っていた。
「ジェームズ、なんでここに・・」
「。何か隠してるだろう?話してくれよ。」
「別に隠してなんか」
「じゃあ、何で泣いてるんだよ・・」
はハッとすると頬を伝っている大量の涙をぬぐった。
「それとも・・僕と一緒になるのが本当にイヤなのかい?」
ジェームズが消え入りそうな声で言った。
「そんなことない!!」
は慌てて言った。
「じゃあ・・話してくれよ。。」
ジェームズが子供をあやすように優しく話し掛ける。
ちょっと躊躇ったがは話し出した。
「実は・・卒業後・・・日本へ帰らなきゃいけないの。」
「・・うん。」
「・・・・」
「・・・・」
「「・・・・・」」
「・・ねぇ、?まさかそれだけかい?」
「えっ?そうだけど・・?」
そう言うとジェームズは「な〜んだぁ〜!」と言って苦笑した。
「まさか、。それだけで僕と別れることになるかもって思ったとか?」
は図星を当てられ顔を赤くした。
「もう!!は心配性だなぁ〜!!」
笑いながら「僕達の恋仲は不滅さ!」と言いながらの頭をぽんぽんと叩くジェームズ。
その様子に耐え切れなくなったが言った。
「だって!!いつこっちに戻れるかわかんないんだよ?!・・・・きっと・・」
が口篭った。
「きっと・・なに?」
「・・きっと私が日本に帰ってる間にジェームズは他のステキな女性とくっついてるよ。ジェームズ、かっこいいもん。」
そういうとジェームズはに優しく口付けた。
「なっ・・・///」
「、聞いて。確かに世の中ステキな女性で溢れかえってるけど、
ほどステキな女性はいないよ。僕はがいい。じゃないとだめなんだ。」
「ジェームズ・・」
「だから待ってるよ。何年でも何十年でも。君が帰ってくるのをずっとずっと待ってる。だから約束してくれないかい?」
「約束?」
ジェームズはにっこりと今まで以上に優しい笑顔でに言った。
「いつか、僕と結婚してください。」
はにっこりと微笑んで言った。
「もちろん、喜んで。」
懐かしい私の第二の故郷、イギリス。
あれからもう4年経つのかぁ。
日本に帰国したけど、(ジェームズが電話を購入したらしく)毎日のように電話が掛かってきたから実際あまり寂しくはなかった。
昨日やっとイギリスに帰ってくることができた。
イギリスに来てすぐジェームズに逢いに行った。
彼はめちゃくちゃ喜んでくれて、私は嬉しくて泣きそうになった。
今、私は白い純白のドレスに身を包まれている。
手には花束、そして薄いベール。
ここにはシリウスやリーマス、ピーター、リリーそれにセブルス、その他たくさんの友人達がいる。
隣りには私に4年前と変わらない笑顔を向けてくれるジェームズ。
「ジェームズ、長い間待たせてごめんね。」
「そんなこといいんだ。、これからは2人で幸せになろう。」
そして触れるだけの口付けを交わした。
「幸せにしてねvジェームズv」
「もちろんだよv・ポッターさんvv」
その数週間後、が子供を身篭ったことはまた別の話v
★End★
★あとがき兼言い訳のコーナー★
長っ!!ねぇ、この話、なんでこんなに長いの?(爆)
ふひぃ〜。とりあえず完成いたしましたぁ!!
一応、キリリクでして・・・。
リクエスト内容は→ジェームズ夢で原作無視のヴォルデモートに殺されない未来でハッピーエンドv
というのでしたが・・・すいません!
まさにリクエストを半分ほど無視してますね(汗)
これは相手がリーマスでも問題ないんじゃないのか・・・?(爆)
こんな駄文ですが(苦笑)見事3000を踏んだ若葉さんに(勝手に・笑)捧げます!