休日の午後。

大きめな箱を大事そうに抱えてパタパタと1人の少女が走っていた。

目指す先は―――

 

 

Than that.....

 

 

こんこん。

・・・・あれ?

こんこん。

・・・・・。

 

どんどん!!

 

おかしいなぁ・・・。

 

「先生!ルーピン先生!!」

 

どんどんどんどんどんどんどんどんどん!!!!

 

 

はぁ・・(溜息)

「・・・勝手に入っちゃってもいいかな・・・いいよね・・うん!いいはずだ!」

自問自答の末、勝手に部屋に入ることにした

 

 

ここはリーマス・ルーピン教授の自室。

今日は自作の甘〜いお菓子を持ってルーピン先生とお茶会をする予定の

せっかくたくさんお菓子作ってきたのに、先生はいらっしゃらない様子。

 

「先生・・?いないんですかぁ・・・?」

静かに部屋に入り、小声で問い掛けてみるが返事は一向に返ってこない。

「・・・リーマスー・・・。」

 

 

 

 

お菓子を机に置いてルーピンの自室をぐるりを眺める。

1つのソファーが目に入った。

白い布が全体にかぶせてあり、こちらに背を向けているソファー。

と、ソファー(の横)からはみ出している二本の足。

足。

足・・・

足!?

 

は驚いてソファーに近寄り恐る恐るソファーを覗く。

 

「先生・・・」

 

そこにはすやすやと気持ち良さそうに眠るルーピン教授の姿が。

さらさらの鳶色の髪が部屋に差し込む太陽の光に反射していてとても美しくて。

安心しきったその寝顔はすごく綺麗で。

 

 

 

 

あぁ、先生。

 

 

 

とても綺麗だわ・・・v

 

 

 

くそぅ。カメラ、持ってこればよかった(えっ)

 

 

 

 

はルーピンの側にしゃがみルーピンの顔をじっくりと見た。

「先生って寝顔、綺麗ですね・・・」(ぼそっ)

ルーピンのほっぺたを突っついてみる。

「うわぁ。ぷにぷにしてるー。」

 

 

 

 

 

 

起きて・・ないよね・・・?

 

 

 

 

 

「先生、好きよ。大好き。」

 

 

 

 

 

 

 

ちゅっv

 

 

 

 

はルーピンの瞼に軽くキスを落とした。

 

 

 

 

は立ち上がって言った。

「さて・・・しょうがないからもう帰ろうかな・・・」

が背を向けてドアに向かったとき。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「まさか寝込みを襲われるなんて思ってもみなかったよ・・・」

 

 

 

 

 

 

は驚いてルーピン先生の方を向いた。

そこにはソファーから起き上がって目がパッチリと覚めた(らしい)先生がくすくすと笑ってを見つめていた。

「せっ・・・・先生!!!!」

「おはよう、。」

「先生・・まさかずっと起きて・・・?」

にっこりと微笑むルーピン。

その笑顔が「うん」という意味だと悟った

「いつから・・・?」

「『先生、好きよ。大好き。』くらいから(にっこり)」

かぁっと赤くなる

 

ちっ。まさか聞かれてたなんて・・・一生の不覚だわ・・・。

 

そんなことをが考えてるとよいしょっと言いながらルーピンがソファーから立ち上がった。

そしてを抱き寄せた。

「ちょっ・・・先生!?」

。どうせなら唇にして欲しかったな。」

とルーピンの唇が重なる。

それは重なるだけの軽いキスで。

2人の唇が離れた時、ルーピンがを一層強く抱きしめた。

そしての耳で囁いた。

 

 

、わたしも大好きだよv」

 

 

その言葉に恥ずかしくなり、顔を赤くさせたは慌てて言った。

「せ・先生!あの・・ほら!えっと・・お茶会!そうだ!早くお茶会しましょう!せっかくお菓子作ってきたし・・・」

、お茶会はあとにしよう。それより・・」

「先生!!!早くしないとお菓子が腐っちゃう!!」

の手作りのお菓子も捨てがたいが、わたしはそれよりも君の方が食べたいよ。

ルーピンはの耳元でより一層小さい声で囁いた。

その言葉にはぼんっと音を立てて赤くなった。

 

 

★End?★

 

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★あとがき兼言い訳のコーナー★
The★強制終了。ルーピン先生の最後の言葉、ドラッグしてみてくだされ。
それより、なんでこんな中途半端な終わり方なのか。
それはね、これはここから裏へ行くからよ!
この続きはまさに裏物です。