2月14日
1人の少女が魔法薬学教授、セブルス・スネイプの研究室前でウキウキしていた
ドンドンドンドンドン!!!
何よりも甘いモノ
「スーネイプせーんせーぇvvvv」
ドアをドンドンと激しく叩き、嬉しそうな声を張り上げた
・・・・・シーン。
「・・・・・いないのかなぁ・・・・・?」
・・・・・。
ドンドンドンドンドンドンドンドン!!!!!!!!
「せんせー!!!!バリトンボイスのスネイプせんせー!!!!」
・・・・・シーン。
「・・・あっれー?っかしいなぁ・・・」
ドンドンドン!!!!
「プロフェッサー!!!
授業で他の生徒には冷たいくせに私と二人っきりになるとめちゃくちゃ甘い声で私を魅了するプロフェッサー・スネーイプ!!!!
実はテクが凄くていつも腰砕けにさせて私を色んな意味で困らせるセブルス・スネイプせんせーーーーー!!!!!!」
バン!!!!
「ミス・!!!!!」
真っ赤な顔でスネイプは慌てて出てきた
「あー!!やっぱり居た!!!何で返事してくださらないんですか??」
「グリフィンドール5点減点!!!」
「えぇぇ!?何で!?!?!」
「あることないこと騒ぎ立てたからだっ!!!」
「いやいやいや。全部本当のムゴ!?」
ガバ
「いいから入りたまえ!!!」
の口を押え、スネイプはその場に誰かいないかを用心深く確認し、部屋へ入った
「ぷっはー・・・もー!なんてことしてくれるんですか!!息が止まりそうになりました!!」
「なんてこと、だと・・?それはこちらのセリフだ!!!誰かに聞かれていたらどうするつもりなのかね!?」
「いやー。それはそれでいいんじゃないんですかー?これを機に私達の関係を公に・・・」
「もう・・黙ってくれ・・」
スネイプは頭を抱えて、背中を向けた
研究室をよくよく見ると、そこには煙を上げた大鍋が一つ
側にはこれから入れるであろう材料が綺麗に刻まれ、おかれていた
「あー・・・実験中か何かでしたか・・・?だったらとんだご迷惑をおかけしたようで・・・」
「全くだ」
「ひっどーい!!!」
「見て分からぬか?我輩は忙しいのだ!!」
「むぅー!!!私はー用があって来たんですー!!!」
プクーと膨れ面を見せながらスネイプに反抗
スネイプは溜息を一つ吐いた
二人は非公認の恋人同士だ
教師と生徒が・・・なんてことがばれたらたまったもんじゃない
その上、はグリフィンドールだ
スネイプが、他から見て最も嫌っているように見える寮の生徒
こんなことが他に漏れでもしたらスネイプの威厳もクソもない
スネイプは、
いつもなら冷ややかな目で見下ろし、誰もが震え上がるような冷たい声色、言葉で生徒を見下さす
一般的に恐がられている、スリザリン贔屓の、早い話が好かれてはいない教師だ
だがにとって言わせれば・・・
冷ややかな目→切れ長でかっこいい!!!
冷たい声色→素敵なバリトンボイス!!!
冷たい言葉→らしくて最高!!!
といったように、スネイプを恐いともなんとも思ってないようだ
スネイプも、惚れた弱みなのかなんなのかには頭が上がらず、
気付けばいつも誰にも向けたことの無いような優しく柔らかい笑みを向けてしまう
とにかく、二人はどうにかこうにか上手くやってきているようだ
「で、用とは何かね?」
「今日は何の日かご存知ですか??」
考え込むようにスネイプは顎に手をかける
――今日は何日だ・・?
そう、確か今日は・・・――
スネイプは悟ったように一つ頷き呟いた
「・・・そうか、わかった」
「分かりました???それでそれで、私・・・」
「分かったからもう帰りたまえ。我輩は忙しいのだ」
の言葉を遮るようにスネイプは早口で言った
まるで、あとの言葉を聞きたくない、とでも言うかのように
「ちょっ・・!!先生!!私、先生のために・・!!!」
「わかった。気持ちだけ頂いておこう」
「気持ちじゃなくてモノごと受け取ってくださいよ!!」
「・・・」
必死のに一つ、溜息を吐き
スネイプは少し顔を青くさせ下向き加減で言った
「・・・我輩は甘いモノは苦手なのだよ」
去年のこの日
はスネイプにチョコレートケーキをあげた
――東の島国では愛する男性にチョコをあげる風習があるんですって――
そう無邪気に笑いながら
愛しい恋人が、自分のことを「愛する男性」と頬を染めて言われて、喜ばない男がいようものか
スネイプも勿論、心の中で花が咲いたように、心の中で小躍りをした
そしてのケーキを心からお礼をし、頂戴した
・・・・その結果、スネイプは甘いモノが食べれなくなった
「何で何で何で!?!?去年は喜んでチョコレートケーキを受け取ってくれたじゃないですか!!」
「去年は去年、今年は今年だ。この1年で味覚が変わったらしい。どうやら甘いモノがどうにもこうにも食せなくなったようだ」
のせいでな・・・
心の中で1人ごちるスネイプ
「何でですかー!?今年はガトーショコラにチャレンジしたのにぃ!!!」
「そうか、ではそれは君が食べたまえ。我輩は君の気持ちだけを有難く頂いておく」
「それじゃあ意味がないんですー!!!」
両者、頑として一歩も譲らない
しばしの沈黙が続いた
睨み合い・・の末、の目には涙が溜まっていた
「ひどい・・私、先生の・・ため・・に・・・」
どんどん溜まっていく涙
スネイプは、こんな展開は毎回のことだ、と落ち着いている
そして
「では。こうしよう」
スネイプはが手に持っている、ガトーショコラが入っているであろう箱を取り上げ、
机の上においた
きょとん、とスネイプを見上げる
「あのガトーショコラはまた後日頂くとする」
「えー!?今すぐ!!」
「話は最後まで聞きなさい」
ぴしゃりと言い放ち、スネイプはを優しく抱きしめる
旋毛にキスを落とし柔らかい口調で言った
「これからもっと甘いモノを我輩は頂くとしよう」
「はぃ?」
ニヤリと笑うスネイプの顔が、には少し恐ろしく思えた
・・・ああ、まさか・・・
「ああ、心配せずとも良い。幾ら煩く騒がしいとはいえ愛しい恋人だ。優しく、たっぷり時間をかけて味わってやろう」
「ちょ・・待ってくださいます?スネイプ先生」
「何を言っている。『今すぐ』と急かしたのは君ではないか、」
「ちがっ・・そういう意味ではなくて・・!!」
「さぁ、ベッドへ行くとしよう」
「あー・・・先生!私、そろそろ行かなくちゃ!!」
「心配せずともすぐにイかせてやる」
「ちがーう!!!!!!」
「今日はバレンタインだ。たっぷり楽しませて貰おうか、」
がスネイプから開放されたのは翌日の昼だったとか
★End★
☆言い訳☆
とととりあえず、2周年でございます・・・!!!
バレンタインが開設日とは自分も随分と粋なことを考えたもんだ、と2年前の自分に少し感心です。
久しぶりの夢なのですが。
ちょうど、日本の友達が「リボーン」という漫画(ジャンプで掲載・・・?)を送ってくれてそれの「ポイズンクッキング」を見て思いついた夢で御座います。
でも思ってたのと違うのができちゃった・・・えへ★
とりあえず2周年!!これも1周年と同様フリーにします。そしてこの後書くであろう、リーマスとシリウスもフリーに・・・わぉ(え?)
ってことで今年、とゆうか今年度は全く持って更新が少なかったのですが
このサイトも3年目に突入です。ハリーポッター原作じゃルーピンさん達が出てくる年ですね(ドキドキ)
ってことで少し力を入れて頑張れたら、と思います。
これまでご支援くださった方々、本当にありがとうございますvvこれからもどうぞ、よろしくお願いいたします。