金色か銀色か

その輝きは人を魅了する

しかしそれは自身の力で輝いているわけではない

 

 

 

 

月に魅せられて

 

 

 

 

夜、窓から外を見てたら何だか明るくて。

なんでかなぁって思った。

顔を出して外を見てみたら綺麗な三日月が出てた。

明るくて、すごく綺麗だった。

そんな月を見てたら・・・

 

「逢いたくなったの」

「それで僕のところに来たのかい?」

ここは男子寮。

夜、男子寮に来たことがばれたらきっとすごく叱られる。

だけど逢いたかった。

、逢いに来てくれたのはすごく嬉しいけど・・・」

今、この部屋には僕としかいない。

2人っきり。

 

僕達は付き合ってるわけじゃないけど、僕はが好きだ。

多分、両想い、

そういうのってなんとなく分かる。

相手の態度とか雰囲気とかで。

現にはこうして僕に逢いに来てくれたし。

 

ってゆうかは当然の如くパジャマ姿で。

・・・僕の理性が飛んじゃうよ(苦笑)

「ねぇ、リーマス。ピーターは?」

「積もりに積もった薬学の宿題を終わらせるためにジェームズ達の部屋に行ったよ。

今夜は戻ってこないんじゃないかな?」

「じゃあ・・・2人っきりなんだ」

分かっていたけれどそうが言うと、何だか意識してしまう。

2人して黙り込む。

・・・この状況って結構つらい。

「えっと・・その辺、適当に座ってよ。せっかく来たんだからゆっくりしてって」

そう言うとは「うんv」と言っていつもの笑顔で微笑んだ。

 

 

可愛い。

 

 

「リーマス」

「ん?」

「今日はね、月がすごく綺麗だよ。」

「うん?」

いきなり何を言い出すんだ?

 

「リーマスは月が嫌い?」

 

どくっ

 

心臓が鳴った。

 

にはまだ僕が人狼であるということを言ってない。

まさか気付いて・・?

「なんでだい?」

平静を装って、引きつった笑顔で言う。

 

「・・・リーマスって・・・・・人狼・・・でしょ?」

 

気付かれてた

 

「な・・んで・・?」

 

「リーマスは私のことが嫌い?」

「え・・?別にそんなこと・・」

「じゃあ、本当のことを言って?」

 

 

のそんな切ない顔を見たら、不思議と、迷うことなく言おうと思った。

 

 

「そうだよ。僕は人狼だ」

 

は黙っていた。

僕、嫌われたのかな・・

 

するとは笑顔で言った。

「ありがとう。本当のこと言ってくれて」

「・・隠しててごめん」

リーマスはそう言って俯いた。

 

「リーマス。今日は月がすごく綺麗だよ」

「・・・」

「月は何も悪くないの。だから嫌わないで?私は月が好きだから。」

手でそっと優しくリーマスの顔を包む。

リーマスはびくっと肩を揺らした

「私に嫌われると思って言わなかったんでしょ?(苦笑)」

少しおどけて言ってみた

けどリーマスの目線はまだ下で

 

「私があなたを嫌うわけないじゃない。

・・夜、こうして危険を犯してまで逢いに来るほど・・・好きなのに」

 

そう言うとリーマスがばっと勢いよく顔を上げる。

私の顔はきっと真っ赤だ。

。それって・・・」

「あなたが人狼だってことを自分から私に話してくれたら言おうと思ってたの。

だけど結局自分から聞き出しちゃったわ。完全なるフライング(苦笑)」

リーマスの顔が赤くなっていくのが見て取れる。

(ホント、可愛いんだから(苦笑)

 

「じゃあ私、そろそろ戻るわ」

そう言っては部屋を出て行った。

僕は言葉を発することが出来なくてただ呆然としていた。

・・突然の事で。

正体がばれたと思ったら告白されて。

 

「僕もが好きだよ」

 

そう呟いてもに届くはずもなく、ただ部屋に響いていた。

 

明日、朝一番に言おう。

君が好きだって。

 

すごく穏やかな気分で窓の外を見てみた。

本当に月が綺麗だった。

こんなに月が輝いて見えたのは久しぶりだ。

君が好きな月。

どんなに時間がかかってもいい。

僕も好きになれるよう努力しよう。

君の好きなものは僕も好きでいたい。

 

だってこんなにも君のことが好きだから。

 

End

 

 

いいわけ
思いついたので書いてみました。
ってか私が思うに、リーマスさん達とジェームズさん達はきっと同じ部屋だったと・・・。
だけどそうすると話が進まないので曲げさせて貰いました(笑)