終わりのないストーリー

 

 

 

 

禁じられた森

 

 

 

 

「さて・・・と」

昼食後

自室でお茶を飲み、落ち着いたところで行動に移った。

 

とりあえず杖だけ・・いや、何か食べ物も持っていこう。

腹を空かしているだろうから

 

身支度が済んで、いざ部屋を出る。

なんだか戦場へ行く気分だ。

いくつか階段を下り、玄関ホールまで行く。

外へ通じる扉を開く。

なんだかいつもより重く感じられた。

 

外に出ると、雲ひとつない空が広がっていた。

しかしそれには目もくれず、迷うことなく森の方へ足を進める。

ここからが問題だ。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

午後の授業、魔法史の時間。

この授業は昔から退屈でならない。

午後一ということもあってか、または天気がよく教室が気持ちいいせいか、たんなる授業がつまらないせいか、

眠気に誘われ机に突っ伏している生徒がちらほら。

ももうすぐその仲間入りをしそうだった。

眠り船を漕ぎながらも一生懸命起きていようとする。

ふと気晴らしに外を見てみる。

 

雲ひとつない快晴。

青空がどこまでも続いている。

こんな日に授業をするなんて・・・しかもつまらない魔法史を・・・。

そんなことを考えながら、1つ、溜息を付く。

空に向けられていた視線を、下に移す。

と、その時、外をさっそうと歩いている見覚えのある後姿がの目に映った。

「あれ・・・リーマス?」

。何か言った?」

隣りに座っていたハリーが問う。

「わ、私今なんか言った?寝ぼけてたみたい(笑)」

は慌てて言った。

ハリーは納得した、と言うより彼も眠気が限界まで来ているらしく敢えて詳しいことを聞こうとしなかった。

(リーマス・・一体どこへ行く気かしら?体調はもういいの?)

リーマスをずっと観察しているとどうやら彼は森へ行くようだ。

(でもなんで?)

その時、はっとした。

(まさか・・!)

は突然立ち上がり

「先生!調子が悪いので医務室へ行っていいですか?」

と一気に言った。

どう見ても体調が悪そうには見えないが

先生はに視線を向け穏やかに「いいですよ」と言い、また教科書に視線を戻した。

ハリーが心配そうに「一緒に行こうか?」と聞いてきたが彼に一緒に来られては困るのでは断った。

(ごめんね、ハリー。ほんとは体調なんか悪くないの)

は教室を出て歩きだした。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

「はぁ・・・どこだろ」

リーマスは森の入り口に立っていた。

森に来てみたはいいが、このただならぬ広さ。

シリウスがどの辺にいるのかとても検討が付かない。

この森の中にいると思うんだけど・・・。

でも闇雲に歩いてもただ迷うだけだ。

はどうやってシリウスに逢ったのだろう?

 

 

 

 

 

 

 

 

 

扉を開け城の外に出る。

太陽が照らし、とても暖かかった。

このままお昼寝をしたい気持ちを抑え、歩き出す。

目指すは禁じられた森。

リーマスは森の方へ歩いて行った。

まだ森に入ってなければいいんだけど。

森に入ってしまったら見つけることは不可能に近い。

と、は走って後を追う。

 

リーマスの姿を発見。

「リーマス!」

後ろから名前を呼ばれる。

!?」

が肩を上下させながらこちらに来る。

きっと走ってきたのだろう。

、授業は?」

「リ・・リーマス・・こそ・・・授・・業中に・・こんなとこで・・・」

はぁはぁと息を切らせながらが言う。

リーマスは笑いながら「落ち着いてから話してよ」と言う。

は何度か深呼吸をし、上がった呼吸を落ち着かせる。

「こんなとこで何してるのよ?」

「いや、別に?君こそ、授業中だろ?」

「あなたの姿が見えたから来たのよ」

「そんなことしちゃダメじゃないか。グリフィンドールが減点されるだろ?」

リーマスは悪戯っぽく笑う。

「あなたが減点しないの?」

も悪戯っぽく笑い言う。

「まぁ、わたしのために来たんだし今回は大目に見るよ。」

「誰がリーマスのためって言った?」

「・・。ルーピン先生だろ?」

「・・はい。先生(笑)」

2人で少し笑い、そして沈黙。

森を見つめる。

「シリウスに・・逢いに来たのね?・・・じゃなくて来たんですね?ルーピン先生」

「あぁ。色々と聞きたいことがあったし。それに・・」

「それに?」

「シリウスの声が聞こえた気がしたんだ。『リーマスに逢いたい』って」

「シリウスは記憶を取り戻しつつあるってことですよ」

「何度か君に逢って、昔のことを思い出し始めたんだね?」

「多分・・」

そう言うとは顔を伏せる。

。どうしたんだい?記憶を取り戻してくれて嬉しくないのかい?」

「いいえ。嬉しいですよ。でもまだ戻ってないし、それに・・・」

「それに?」

「・・いいえ。なんでもないです」

 

それだけ言うとは森の方をじっと見つめた。

の澄んだ瞳には今何が映っているのだろう?

現在のシリウス?

それとも昔のシリウス?

それとも記憶を取り戻した未来のシリウス?

 

君が何を考えているのか理解できない。

理解したいのに。

分かりたいのに。

僕には・・・無理だ。

 

 

★いいわけ★
もう。これはシリウス夢ですか?(聞くな)
シリウスが全然出てこないどころかリーマスばっか出てくる。
しかも微妙に夢じゃない。
すっごいだらだらと進めてます。
書きたいことがいっぱいあるので中々先に進まないのですよ。。。
でも最後まで頑張ります。