終わりのないストーリー
資格
リーマスの言いかけたことが気になった。
なんだかすごく悲しそうな、今にも泣き出しそうな切ない顔をしていた。
リーマスのことだからきっと
僕は生きてる資格がない人間だ、とでも思ったのかしら。
少し心配になる。
特に今夜は満月。
彼の心が平静でいられなくなるから
「。何か飲むかい?」
着替えたリーマスがこちらへやってきた。
心なしか顔色が悪い。
「リーマス、そんなこと私がやるからあなたは座ってて」
「客人にそんなことさせられないよ。はいいから座ってて。」
いつものように微笑むリーマス
だけどやっぱり表情が暗い
「紅茶でいい?」
「えぇ」
「ごめんね、今ティーパックしかないんだ。葉を切らしていてね。」
リーマスは苦笑しながら向こうの部屋へ行った。
それにしてもどこで変身するのかしら?
また叫びの屋敷へ・・?
でもそれなら彼は昔と同様、苦しい思いをしなければならないことになる。
自分を噛み、自分を傷付け・・・
そう思うと心が苦しさでいっぱいになった。
「えっと・・・確かこの辺にあったはず・・・・あっ・・あった!」
ずっと前、買ってそのまま忘れていたクッキー。
・・賞味期限切れてないよね・・?(汗)
あ・・やばい・・2日前に切れてる・・・
でも、いっか(笑)
そういえばは昔からクッキーが好きだった。
「あの頃とまったく変わってない気がするよ・・・ジェームズ」
飾ってある一枚の写真に向かって放った一言。
「でも、もう2度と戻ることは出来ないんだよね・・・」
返答はあるはずもなく、言葉は空しく宙へ消えた。
写真の中で元気よく手を振っている親友はもういない。
その隣りで笑っているシリウスも変わった。
そして幸せそうな面している自分も、もうここにはいない。
いつまでも昔のことを引き摺ってちゃダメなんだ。
それは自分でもよく分かっていることなんだけど。
だけど、動きだすことができないんだ。
あの日から歩くことが出来ず、ずっと同じ場所に1人で立ち尽くしたままなんだ。
僕、1人では歩き出すことすら出来ない。
親友の偉大さを改めて思い知らされると同時に元の仲には戻れないことを思い知らされる。
なぜ、バラバラになってしまったのか?
なぜ、僕だけ残ってしまったのか?
僕なんかいなくなってしまえばいいのに。
そう。
ジェームズ達の代わりに僕が死ねば良かったんだ。
「リーマス・・・」
「・・・」
お茶を煎れに行った友人が中々戻って来ず、心配になった。
だから友人がいる部屋へ行ってみた。
リーマスは昔の懐かしい写真を見て・・・・涙を流していた。
「・・・何で僕は生きてるの?何でジェームズ達は死んだの?何で死んだのが僕じゃなかったの?」
自分でも驚くような口調だった。
まるで幼い子供のような、そんな口調。
でも自分が抑え切れなかった。
「・・・そんな、こと言わないで・・・」
そういうは今にも泣き出しそうだった。
衝動的に僕はをきつく抱きしめた
は抵抗しなかった。
僕の腕の中で肩がかすかに震えていた。
音を立てて床に落ちた写真立て
あの頃の幸せそうに笑っている自分達の写真すらも暗いように見えた
誰かが行くべき道を照らしてくれなければ
道が真っ暗で見えない
・・・僕は歩き出すことが出来ない
★あとがき兼言い訳のコーナー★
あぁ、大いなる意味不明(?)
なんか最後まで辿り着けるのかこの話し。
途中で打ち切りになりそうだ・・・(汗)
あぁ、リーマス。まじで愛しいわ!!!(爆)