夜12時を回った頃、ホグワーツは静寂に包まれる。
とっくに就寝時間を過ぎているというのにホグワーツの外れの小さな丘に1人の少女がいた。
真夜中、黒わんこにご注意!
「わぁ〜。綺麗・・・。」
最近のの日課は夜、皆が寝静まった頃にここで星を見ることだった。
日本ではここまで満天の星を見ることはできない。
ホグワーツでもここは特に空が一望できる、所謂『穴場』だ。
しかも学校の外れにあるため、人がめったに通らない。
だから夜こっそり抜け出してここに来ても先生にはばれない。
「今日は満月か・・・。」
満月といえばリーマスだ。
は最近、シリウス達からリーマスが実は狼人間だということを聞いた。
リーマスが人狼だということはすぐに納得できた。(長年の付き合いから)
でもシリウス達(あのどんくさいピーターまでも)がアニメーガスだということは最初は信じられなかった。(特にピーター)
だけど実際、シリウスが目の前で大きな黒犬に変身したので信じることができた。
―あの時のシリウス、可愛かったなぁ・・・v―
そんなことを思いながらはまた空を見上げて、呟いた。
「星が綺麗・・・シリウスもこの星空を見てるのかな?」
「おう。バッチリ見てるぞ。」
「そっか・・・って、シリウス!?」
驚いて声がした方を向くとそこにはにっこりと微笑んだシリウスがいた。
「よぉ。」
「なん・・なんでここに・・?!」
「の匂いがしたから来たんだ。」
「もっと良い言い方してよ、香りとか・・・じゃなくて!何ふざけたこと言ってんのよ!」
「いやいや、ホントだぞ」
そう言うとシリウスはの目の前で大きな黒犬に変身した。
へっへっと舌を出して「な?」とでも言いたそうなシリウス(犬)
―なるほど。犬になると嗅覚が並外れるからなぁ―
そんなことを思っているとシリウスはまた人間に戻った。
「それより、なんでシリウスここにいるの?リーマスは?」
「実はさ、俺としたことが忍びの地図を部屋に忘れちまってよー。だから取りに来たんだ。そしたらの匂いがしたから・・」
そっか。納得。
でもここ、ホグワーツ城からかなり離れてんだけど・・・
すっげぇ嗅覚だな、おい。
「それよりは?お前はここで何してんの?まさか天文学の勉強か?」
「ううん、まさか。あぁ、でもそれに似てるかも。星見てたのね。最近の日課なんだぁ★」
そうが言うとシリウスは驚いて声を上げた。
「日課!?毎日見てるのか!?それって、飽きねぇ?」
「全然?」
「へぇ。・・・よく先生にバレなかったな。」
立ち話もなんだから。そう言いながら二人はそこへ座り込んだ。
「ここ城から結構離れてるでしょ?だから見つかんないんだよー。いくら大声出そうがばれないのv」
そうが言うと、シリウスがにやりと笑った。
その笑みには気付かなかった。
「そうなんだ?どんなに大声出して喚いても誰も来ないんだ?」
「うん、もう実証済み!この間、星見ながら大声で歌ってたけど全然余裕★」
はそうにっこりと笑ってピースをシリウスに向けた。
と、同時にシリウスがに覆い被さりをゆっくりと押し倒し、口付けた。
「んんーーー!?!?!??!!」
シリウスの下でバタバタと暴れるだったが、シリウスの力には叶わなかった。
そのキスはどんどんと深くなり激しさを増していった。
シリウスの舌との舌が絡まる。
「んっ・・・」
の口から自然と声が漏れる。
シリウスはゆっくりとから離れる。
はあがった呼吸とドクドクいう心臓を落ち着かせながら潤んだ目でシリウスを睨みつけて言った。
「何すんのよ!!誰か来たらどうすんの!!!もう!ばか!!」
するとシリウスはにやりと笑って言った。
「だって誰も来ないんだろ?たまには空の下で、ってのもいいかなvと思って」
その言葉を理解するのにそんなに時間はかからなかった。
まさか。
「ちょっ・・・ここで?!」
「ここでv・・・それとも、俺とだとイヤか?」
そういいながらシリウスは悲しそうな目をした。
この目にが弱いことをシリウスは知っている。(所謂、シリウスの作戦だ)
そんな目で私を見ないでー!!!!
「イヤか?」
「・・・もう、いいわよ・・・」
やった!と、言ってシリウスがまたに口づける。
シリウスの片手がの薄いシャツの中に入って、胸を撫で回す。
ブラの中に手を入れ、硬くなったその突起物を指で触るとの口から声が漏れた。
「あっ・・」
シリウスのもう片方の手がの下半身に伸びる。
緊張を解すように優しく太ももを撫で、ゆっくりと下着に手を近づける。
下着の濡れたそこを弄ぶように、下着の上から軽く押してみる。
「んぁ・・シリウス・・」
「・・ここ、もう濡れてる・・」
「そう・・いうこと・・口に出して・・言わない・・でぇ・・」
「、可愛い。すごい可愛いぜ。」
「・・君達、こんなとこで何してるのかな?」
その声にバッと後ろを振り向く、シリウス。
「ジェ・・ジェームズ!!なんでここに・・・!」
慌てながらシリウスが起き上がる。
「君がなかなか戻ってこないから心配になって来てみたんだ。そうしたら・・・まったく。こんなとこで・・」
「ちが・・・・誤解だ!ジェームズ!!」
「誤解?でも、シリウス。君の下半身はもう戦闘態勢のようだけど?」
そうジェームズは言いながら、シリウスの立ち上がった下半身を見た。
赤くなりながらシリウスは「うるせぇ・・・」と小さく言った。
「僕だってリリーのこと、今日は我慢してたのに。これは何か罰を与えねば、ねv」
次第に青ざめるシリウス。
「それだけは・・・それだけは勘弁してくれ・・」
「い・やv・・・まぁ、もいることだし、今日は先に戻っていいよ。シリウス。」
「忍びの地図は?」
「もう、僕が持ってきた。さぁて!早くリーマス達の所に戻ってシリウスへのお仕置きを考えなくっちゃv」
じゃあねv
と言ってジェームズは戻ってしまった。
「あの・・・シリウス・・」
「くそ・・ジェームズの野郎・・・。でも。」
「でも?」
「今日はやっていいって認めてくれたみたいだし?v」
「えっ・・・でも。・・もう夜遅いし・・」
「問答無用!俺の部屋へレッツゴー!!」
「ちょ・・・いやー!!」
次の日、はぐったりと疲れ果てた顔をしていた。
ジェームズ達に扱き使われているシリウスの顔はすっきりとしていたそうな。
★End★
★あとがき兼言い訳のコーナー★
なんだ?このふざけた題名は・・黒わんこにご注意って・・・。
おいおい。やっちゃったよ・・・。
本当は裏行き物にしちゃおうかなと思ったんだけど、かなり長くなってしまったので・・。
書き直してみました★そしたらこんな意味わかんない作品に・・(汗)
えっと、リクエスト内容は・・押しの強いシリウス(エロ犬)との甘々夢なんですが・・・
全然甘くねぇや・・・ごめんなさい!!!!
まぁ、こんなちんけなものですが、見事4000を踏んだ朔夜さんに捧げますv