Love you?−8−
バン!
図書室の扉を勢いよく開けた。
「リーマ・・・」
!!!
シリウスは言葉を失い、その場に固まった。
そこにはなぜか顔を赤くさせたと、に必要以上に顔を近づけているリーマスの姿が。
まさか・・・
まさか・・・キス!?
今、キスしてたのか!?!?
「っ・・・!リーマス!てめぇ!」
シリウスがリーマスに殴りかかった。
どこぉ!!!
「きゃー!!!」
蒼白な顔で叫ぶ。
こぶしを握り、にこにこしているリーマス。
わけがわからず赤くなった頬を押さえ倒れて呆然をしているシリウス。
そう。
今殴られたのはシリウスだった。
「なっ・・に・・すんだよっ!?リーマス!!」
シリウスがリーマスに食って掛かる。
リーマスにこにこと笑いながら一言。
「だってシリウスが今にも殴りかかってきそうな勢いだったからさー。」
―やられる前にやってやろうと思って。―
リーマスよ。
それはそんなに楽しそうな顔でいうセリフではないだろ。
「ねぇ、シリウス。なんで今僕を殴ろうとしたの?」
「べっ・・別に殴ろうなんて・・」
「だって拳握って僕に向かってきたじゃん。」
「それは・・だってそれはお前がにキスしてたからだろ?」
「「は!?」」
リーマスと、その2人のやりとりを見ていたは声を合わせて言った。
「シリウス、君、何か勘違いしてるよ?」
「へ?」
「そうよ。だって、そんな。私達、・・キス・・だなんて・・・(照)」
が顔を赤くさせながら否定した。
「だって!俺が来た時リーマスはにすっげぇ顔近づけてたし、は顔赤くしてたし・・・」
そういうとリーマスは「あぁ、あれか。」と言い、はまた顔を赤くさせた。
わけがわからないシリウス。
「にね、ちょっとだけ教えてあげたんだよ。」
と、にっこり微笑むリーマス。
「何をだよ?」
ますますわけがわからなくなってきたシリウス。
そんなシリウスにリーマスは近づいていき、耳元で囁いた。
「君の気持ちだよ。本当はシリウスがのことを好きだ。っていうねv」
そのリーマスの言葉を聞くとシリウスは顔を赤くさせた。
リーマスはの方を向いて「じゃあ、邪魔者は消えるとするよ。」と言ってその場から立ち去っていった。
どのくらい沈黙が続いただろう。
お互い、何を言っていいかわからず頭の中で必死に言葉を考えていた。
そして・・。
「。」
シリウスが沈黙を破った。
の目を見てシリウスが話した。
「あの・・・もうリーマスに聞いてると思うけど・・・その・・・俺、が・・好きだ・・・
俺、鈍くて。。。リーマスとが仲良くなるまで気づかなくて・・。
にリーマスを紹介しておいて言える口じゃないけど、俺、が好きだから。」
「わ・・・私も好き!!!」
「へ?」
シリウスはそれはそれはマヌケな声を出してを見つめました。
「私もシリウスが好きだよ。・・リーマスは・・シリウスのこととか色々相談聞いてくれてて・・。
そしたら、さっき・・『シリウスはまだ気づいてないだけで本当はのことが好きなんだよ』って教えてくれて・・」
顔を真っ赤にさせながらは言った。
そんなを見てシリウスは優しく笑うとを抱き寄せた。
「!!シリウス!!///」
「、好きだよ。世界で一番のことが大好きだ。」
「私もシリウスのことが大好き」
そして2人はお互い、見つめ合い、口付けた。
〜おまけ〜
一方。
図書室の外では。
リーマス:「ちょっと・・ジェームズ押さないでよ。」
ジェームズ:「リーマスが前に行きすぎなんだよ。下がってよ。僕が見えないだろ?」
ピーター:「あの・・こういうシーンを盗み見するのは・・・プライバシーの侵害・・・」
ジェ・リ:「「へぇ。僕に逆らうの?」」(黒い笑み&黒いオーラ)
ピーター「なんでもないです(汗)すいません。」
ジェームズ:「それにしてもリーマス。上手くやったね。」
リーマス:「だってこうでもしなきゃシリウス、絶対自分の気持ちに気づかないでしょ?」
ジェームズ:「でもさ、こういうことなら始めから言ってくれてもいいんじゃない?」
リーマス:「う〜ん。だって僕ものことちょっと気に入ってたもん。」
ジェームズ:「・・まじ?」
リーマス:「うん。だからもしシリウスが最後まで自分の気持ちに気付かなかったら僕のものにしようと思っててねv」
3人は今だに口付けを交し合っているシリウスとを見なおした。
リーマスは小さく、誰にも聞こえないくらい小さな声で囁いた。
「、幸せになってねv」
★End★
★あとがき兼言い訳のコーナー★
やっと終わった〜!!!!!長かった。たった8話だけなのにものすごく長く感じた。。。
まぁ、更新するのが遅かったからだけど(笑)
最後まで読んでくれたさん!!
ほんとうにありがとう!!
次はもうそろそろ子世代に手をつけていきたいとおもっておりますのでよろしくですv
朱鷺 萌黄