Love you?−7−
「はぁ〜・・・(溜息)」
シリウスは盛大な溜息を吐いた。
それを見たジェームズが半ば飽きれながらシリウスに言った。
「シリウス、それでもう16回目だよ。」
は?
と、言うシリウスにジェームズが「溜息が」と付け加える。
ジェームズ・・数えてたのか・・・。
「どうしたんだよ、シリウス。最近お前、元気ないよってか溜息ばかり吐いてる。」
どうしたんだよ。
わからない。
いや、わかってる。原因は。
とリーマスだ。
ここ4日ほどで2人はかなり仲良くなった。
今日なんか(休日だからといって)2人で仲良く図書館デートをしているらしい。(それもどうかと思うけど)
あれから。
あの日にやっと気づいた。
俺。
が、好きだ。
気づかなかったけどずっと前から好きだった。
・・・多分。
「そういや、リーマスは今日どこ行ったんだ?見当たらないけど・・・」
ジェームズがきょろきょろと辺りを見ながらリーマスを探す。
「リーマスは図書館だよ。」
と一緒に・・。
シリウスは小さく、それこそ蚊の鳴くような声で付け足した。
そんなシリウスの様子を見てジェームズがいいことを思いついたと言わんばかりの笑顔を見せる。
「そっか。最近、リーマスはちゃんと仲いいからね。
授業後はいつも2人で一緒にいるみたいだし、食事も最近は一緒に食べてることが多いしね。」
そういうとシリウスはまた「はぁ〜」と大きな溜息をついた。
「ちゃんがリーマスのものになるのも時間の問題だね。」
!!!!
シリウスはその言葉に激しく反応した。
「で・・でも!いくらなんでもまだ・・早すぎだろ!?いくらリーマスでも・・・と・・・そんな・・」
シリウスは必要以上に動揺し、挙動不審になっている。
ジェームズは笑いを堪えるのに必死だった。
「あぁ・・・でもリーマスは以外と手が早いからね・・きっと今日はちゃん、お持ち帰りだよ」
そういうとシリウスは顔を青くさせた。
シリウスはジェームズに助けを求めるように目を潤ませて「俺・・俺・・」とつぶやいた。
ジェームズは意地悪っぽくにやりと笑うとシリウスに言った。
「でもシリウスはリーマスとちゃんがくっつくのは賛成するんだよね?協力してたし。」
シリウスは小さく首を振りながら「ちが・・・違う・・ちが・・うんだ・・・よ・・」と小さく言った。
そしてジェームズはさっきより一層悪戯っぽい笑みを浮かべるとシリウスの言葉を無視して話し出した。
「
『恋心ぉ!?はっ。そんなわけねぇじゃん。ばかばかしい。お前、ちょっとどうかしてるんじぇねぇの?』
・・・ってはっきり言ってたしね。シリウス♪」
それを聞いてシリウスは気が遠くなるのを感じた。
ジェームズは悪戯っぽい笑顔から真剣な顔へ戻すとシリウスに言った。
「・・・シリウス。もう気づいてるんだろ?自分の気持ち。早く言ったほうがいい。
遅ければ遅いほど相手も自分も傷つくことになる。もちろんリーマスもね。(多分、リーマスはシリウスの気持ちに気づいてるけど)」
シリウスはジェームズのその言葉に一瞬黙り込んだ。
が、すぐに顔を上げるとジェームズに苦笑を浮かべて言った。
「俺、鈍すぎたわ。・・・行ってくる。にちゃんと。リーマスにも。言うよ。自分の気持ち。」
そういうとシリウスは風の如く走り去っていった。
その様子を見てジェームズは思いました。
「・・・いいな・・・僕も恋をしたいよ・・(苦笑)」
シリウスは走っていました。
それは、ものすごい、目にも止まらぬ速さで。
もちろんあのかっこいいと評判のハンサム顔を崩し、ものすごい形相で走っていました。
目指す先はもう決まっている。
リーマスとがいる・・図書館・・・。
・・・
・・!!
俺、気づくの遅すぎた。
俺、が好きだ。
何で俺、こんなに鈍いんだろう・・・。
今、すごい後悔してる。
でも今そんなこと思っててもしょうがない!!!
この気持ちをなんとしてでも伝える。
★あとがき兼言い訳のコーナー★
更新遅れて申し訳ない!!!!!!!!!
もう、この話、本気でどうしたらいいかわからなくなってきた・・・(汗)
あぁぁぁぁ・・・これ、書いてるとき常に頭ん中真っ白だよ。
しかも口内炎がひどく痛むし(涙)←関係ないやん
とにかくやっと次で終わる!!(予定)
連載じゃないって言い切ってたくせに連載になってしまい
8まで続くとは。まさにいい度胸だ、自分。
ってかヒロインさん出てきてないしね(苦笑)
許してください!!さん!!!