君が好き


今日は休日。
天気がいいから木の下でお昼寝しようと思ってここまできた。

「そういえば、アイツとの出逢いもこの木の下だったな・・・。」


3年前――。


さん。好きです。」

休日の昼下がり。
ここは私のお気に入りの場所その1の中庭。
天気がいいから木下でお昼寝しようと思ってきて、半分寝かけた時に事は起きた。

突然の告白に驚いている私を見て彼はクスクス笑った。

(かっ・・・・かっこいい!!!!)

知らない男の笑顔に不覚にも魅入ってしまった。

「で?返事聞かせてくれる?」
「ちょっと待って。その前にあなた誰?」
「俺の事嫌い?」

は?

何なんですか?この男。

「ちょっと質問に答えてよ。」
「その前に俺の質問に答えろって。俺のこと嫌いなの?」

わけわからん・・・。
大体なんなんだよ、こいつ。
突然現れて、告白したかと思ったら返事を急がせるし・・・。
まさかドッキリかなんか??
そんなことを考えてたらまた奴は言った。

「ねぇ〜!!俺の事嫌いなの〜??」

そんなダダこねた子供みたいな口調で言わないでよ!!

「ん〜・・・。別に・・・嫌いじゃ・・ない。ってかあんた誰?(2回目)」
「やった!!じゃあ、付き合ってくれるんだ?嬉しいなぁ〜v」
「はぁ!?なんでそーなるのさ!?!?ってかあんた誰よ!!(3回目)」
「俺?俺、シリウス!!シリウス・ブラック!!これからよろしくなvvv」
「あのさ。シリウス?私、付き合うなんて一言も・・・」

・・・ってかなんでこいつ、私の名前知ってんだ?

「そうか・・・。は俺の事嫌いなのか・・・。」
「だから嫌いじゃないって。ってか今はじめて知ったし、あなたのこと。」
「嫌いじゃない?じゃあ俺たち、今から恋人同士だな!!」

ねぇ、なんでそーなるんですか?

「嫌いじゃなかったら恋人同士なわけ?」
冷たく言ってみた。
するとシリウスは優しく微笑んで。

「今、俺の事よくわかんなくてもこれから知ってけばいいじゃん。
幸運にもは俺の事きらってないしさv」

嫌う以前にあんたのこと今はじめて知ったのよ・・・(呆)

「私の気持ちはどうなるの?私に好きな人がいたら・・・」
「でもいないんだろ?そこんとこ全て調査済み!」

えっ?
調査??
何?まさかこいつ、ストーカー??(汗)

「でも・・でも・・・」(←理由考え中)
「そんなに言うんなら3ヶ月。3ヶ月だけお試しで付き合ってみない?
3ヶ月後に俺に対して恋愛感情も何もわかなかったら俺は諦めるよ。OK?」
「う〜ん。・・・そんなに言うんなら。3ヶ月だけね。私の気持ちがあなたに向かなかったらきっぱり諦めてね。」
「でも絶対振り向かせるから。
俺の事、好きにさせてみせる。だから覚悟しとけよv」

なんでこんな自信満々なのよ・・(汗)
でも・・・まっ。いっか。

「負けないわよ」
「俺だって絶対振り向かせるから!!」
「それじゃ3ヶ月、よろしくv」
「おう!絶対幸せにしてやるからな!」
(それはちょっと気が早いんじゃあ・・・笑)

それから私達は付き合い始めた。


かれこれ3年経つのかぁ・・・。
絶対落ちないって自分に誓ったのに、まんまと彼にはまってしまった(笑)

もうすぐ卒業。
卒業したあと、私達どーなるんだろ。

「お〜い!!〜!!」

シリウスだぁvv

「ここにいたのか。探したよ。」
「どうしたの?」
「これ、渡そうと思って。」

そう言って彼は私に小さな箱を渡した。
鮮やかで綺麗な赤い小箱。

私は期待して箱を開けた。


開けたとたん、泣きそうになった。


彼は微笑んで私の耳元で囁いた。

「あの時『絶対幸せにする』って言ったろ?」


とんでもない出逢いにありえない付き合い方だった。
けれど結果的にとても幸せなときを過ごせた。
きっとこれからもずっと幸せだろう。

「浮気しないでね・・・?」
「するわけないだろ〜!!!」

彼は冗談っぽくそう言ったあと、真剣な面持ちで言った。

「これからもずっと2人で幸せを分かち合っていこうなv」


★あとがき兼言い訳のコーナー★
これってどうなんでしょう・・・(汗)
なんかさ、甘いよね。中途半端に甘い。シリウス、こんなキャラじゃないだろう・・・(爆)
シリウス「それは萌黄の文才と妄想力・・・もとい空想力がないせいだろ?」
萌黄「ひっでぇ・・・(泣)そんなこというんならもうシリウスドリーム書かないよ?」
シ「大丈夫。お前は絶対書くから。だって俺にラブラブだもんなv」
萌「くっ・・(図星だわ・・・汗)」
シ「まぁ、とにかくもうちょっとがんばれよv」
リーマス「なんか萌黄を励ましてるね(呆)」

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