あんたなんて大嫌い。

頭が良くて、運動神経も良くて、なんでも出来て、かっこよくて、友達がいっぱいいて。

なんだか見てるだけで、近くにいるだけでイライラする。

ムカツク。

この人を本気で大嫌いだと思った。

 

こういう気持ちを人は『妬み』という。

 

 

ジェーさん

 

 

大っ嫌い、大っ嫌い、大っ嫌いよ。

私はグリフィンドールの眼鏡の首席が大嫌い。

「嫌いだ」って本人にもきっぱり言ってる、なのに・・・。

 

「なんで付きまとうのよ、ジェームズ・ポッター」

「さぁ?なんでだろうね」

 

いつもそうだ、この首席は。

不敵な笑みを浮かべながらいつも私に付きまとう。

 

「ついてこないでよ、変態。」

「変態?ひどいな〜。僕がいつ変態になったんだい?」

「イヤって言ってるのに付きまとう辺り、もう変態の始まりでしょ」

呆れた口調では言った。

それでもジェームズはにこにことしている。

「好きな子に付きまとって何が悪いと言うんだい??」

「なっ!!///バカなこと言わないでよ!!」

「本当のこと言ってるんだ。好きだよ、v」

「私は嫌いよ!大っ嫌い!!!」

は嫌いと叫んだあと、ハッとした。

(ちょっと言い過ぎた・・・)

ジェームズの顔からは笑みがなくなり真剣な表情になった。

 

がどんなに僕の事を嫌いでも、僕は君のことが好きだよ。」

 

ジェームズが真剣な告白をしたにも関わらず、は溜息を1つついて言った

「・・・見る目ないわね・・」

「そんなことないよ。僕は人からよく女性を見る目があるって言われるんだから」

「じゃあ、なんでこんな不細工の私がいいわけ?」

「不細工なんかじゃないよ。君が気付いてないだけで君はとても綺麗だ」

「ウソよ!私をバカにしないで!!」

「ウソなんかじゃない。」

「だって・・だって私はいつも周りから暗いとか言われ続けて・・友達も少なくて・・」

 

あんたとは正反対なのよ、ジェームズ・ポッター。

あんたとは似ても似つかないほどなの。

なのに、なんで付きまとうの?

なんで好きだなんていうの?

 

いつだって言われてきた言葉。

「真面目だね」

「なんか暗いよね」

「派手さがないってゆーか・・」

「そんなんだから友達も少ないのよ」

 

そんな言葉も次第に変わっていって・・・

「あんたと一緒にいると暗いのがうつる!」

「気味悪いから近寄らないで!」

「なんか地味!」

「友達になりたくない奴ナンバー1!」

 

泣きたかった。

泣き叫びたかった。

なんでそんなこと言われなきゃいけないのよ。

なんで?

本当はもっと明るいはずなのに。

 

いつだって自分の殻に閉じこもっていた。

 

だからかもしれない。

ジェームズ達が羨ましかった。

だからかもしれない。

ジェームズ達みたいのがいるから私の暗いのが強調されるのかもしれない。

 

これはただの妬みだ。

 

そんなこと思ってたら次第に涙が溢れてきた。

?!どうしたんだい?!!?」

やだ。

こんな奴の前で泣きたくない。

?・・そんなに僕のこと嫌いだった?」

「違っ・・・違うの。」

ただ辛いだけなの。

涙が止まらない。

そしたら何か、体を温かいものが包んで・・・

 

「ジェームズ・ポッター?」

ジェームズが私を抱いていた

。何か辛いことがあったら僕に言ってよ。僕が君を守るから」

 

なんでこの人はこんなに優しいのだろう

 

「いじめる奴がいたら僕が守る」

 

なんでこの人はこんなにも

 

「だから僕のことを少しでもいいから見て欲しい」

 

女の扱いが上手いのだろう。

 

 

 

 

 

 

 

それから数日後。

!!」

「あっ。ジェームズ」

!見違えたよ!一瞬誰だか分からなかった!!すごく似合ってる」

「ありがとう」

私は髪をばっさり切ってコンタクトにした。

そしたら気分が晴れてなんだか気持ちが軽くなった。

「あなたのおかげよ。ジェームズ」

「そんな。僕は何かしたつもりはないけど・・まぁ、が元気になってくれてよかったよ」

 

前は嫌いだったあの人。

でもそれが妬みだってことがわかった。

もう少し、あと少し頑張ったらあなたに追いつける?

そしたら伝えるの。

 

「好きだよ、

私も、好きよ。ジェームズ。

 

★end★

 

あとがき
THE★強制終了(笑)
っつか強制終了万歳!N.Yからの初ドリームでした!

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