お星様に願い事をしてごらん。
きっと叶えてくれるよ。
言えないことだって伝えてくれる。
星に願えば望みが叶うんだ。
星に願いを-2-
昔のことを思い出した。
昔、大好きだった、気に入っていた本があった。
ダドリーの部屋で放られていた本。
表紙を見てすぐに気に入った。
黒いバックに光る、小さな星。
ダドリーの部屋から盗み出すのは簡単じゃなかった。
でもとても大切にした。
何度も何度も読み返した。
物置から、見えない星に願い事をしていた。
毎晩毎晩寝る前に。
父さんと母さんは死んでなんかいないんだ。
きっと事情があって出てこないだけで。
星に願えばきっと僕を向かえに来てくれる。
夢でもいい。
あなた達に逢いたい。
夢でもいい。
あなた達の愛に触れたい。
お星様、お願いです。
僕の願いを叶えて。
星に願いを。
とても昔のことを思い出した。
そういえば、その本にはこんなことが書いてあった。
「星は言えないことだって伝えてくれる」
僕の気持ちをに伝えてくれますか?
僕はが好きだ。
星に願いを、あの人を想って。
「・・リー!ハリー!ハリー!」
「んぁ??」
「ハリー、起きてよ。もうとっくの昔に授業終わったよ?」
「え・・」
そういえば魔法史の授業をしていた気がする。
途中まで覚えてるんだけど・・・
「僕、寝ちゃってた?」
「うん。すっごい気持ち良さそうにね。」
「そっか・・あれ?ロンとハーマイオニーは?」
「先に行っちゃったわよ。」
「は?待っててくれたの?」
「私は友人を置いていくほど薄情じゃありません〜!」
「ありがとう。」
「それより早く行こ!談話室でハーマイオニー達が待ってる」
そう言うとはドアの方へ向かった。
行かないで
「!待って!」
「なぁに?」
「え・・っと・・・今日の・・夕食なんだろうね?」
「さぁ?その時になれば分かるでしょ?」
今は2人きり。
絶妙なタイミングだ。
「!あの!」
「もう!何よ?」
「えっと・・その・・何でもない」
僕がそう言うとは溜息を付いて教室を出ようとした。
「。夕食のあと裏庭に来て?」
「え?なんで?」
「なんでも!じゃあね!先行くから!!」
「え・・ちょ・・ハリー!?」
疑問符を並べたを置いて教室を飛び出した。
言おう。
思い切って。
立ち止ってても何も変わらない。
星は僕の望みを叶えてくれるだろうか?
星は僕のこの想いをへ伝えてくれるだろうか?
今日、思い立った時が勝負時だ。
星に願いを、愛しい人を想って。
★Next★
あとがき
初めて読む方へ。
これは昔私が友人からもらった友人オリジナルの絵本を元に書いてます。
従って「星に願いを」という本は存在します。
以前、読んだ方へ。
大好きだったはずの友人の本なんですが、本文などをさっぱり忘れてしまいました(汗)
内容しか覚えてない〜!!!
だから「前とは文がちょっと違うよ!」って思われた方、すいません!
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