明日はあの人の誕生日。

精一杯のおめでとうを込めてプレゼント。

何が欲しい?

 

 

 

 

誕生日

 

 

 

はハリーとふくろう便でやり取りをしていた。

会話のようなやり取り。

まさにチャット状態である。

 

 

『ねぇ、ハリー。何か欲しいものある?』

『え?なんで?別に欲しいものなんてないよ。と一緒に居られればそれでいいんだ』

そんな返事が返ってくるとは手紙を前に微笑む。

しかしすぐに難しい顔になった。

『そういう望みじゃなくて・・ほら。蛙チョコが欲しいとか。そういう具体的な欲しいものよ。』

とずっと一緒にいたい。それでもう十分具体的だと思うけど?』

ハリーからの返事を見てまたもやにやける

 

 

「嬉しいけどそれじゃあ困るのよね。

明日のあなたの誕生日。

何を用意すればいいのよ?」

 

『えっとね。何か・・そう!物!物よ!何か欲しい物ないの?』

、なんでそんなに必死なの?』

『だってあなた、明日誕生日じゃない。』

『あ・・そっか・・・ダーズリーの家にいるからそんなこと忘れてたよ(笑)』

忘れてたのかよ、おい。

『ね〜何がいい〜??なんでも用意するし。なんでもするから〜。』

大好きな人の誕生日くらい何か喜ぶことをしてあげたい。

 

「うーん・・・なんでも・・か・・・」

しばらく考えること数分。

ハリーは何か思いついたようにポンっと手を叩いて急いで返信の手紙を書いた。

『じゃあ、今日の夜中の12時。31日になった頃、僕のところに来てくれる?』

『何かを持って?』

『ううん。が来てくれれば出来ることなんだ。なんでもしてくれるんだろ?』

『は〜い。わかりましたぁ。じゃあ、行くね。』

『待ってるよ。ふくろうがいい加減ばてて来たみたいだからこのくらいにしとこう。
じゃあ、またあとでね。』

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

夜中12時。

「はぁいvハリー」

「やぁ、。」

「お誕生日おめでとう。」

「ありがとう。

「で?私は何をすればいいの?」

そっとハリーはポケットから小さな箱を出した。

そしてこほんと咳払い。

「えっとね。さっきも手紙に書いたとおり、僕の望みはとずっと一緒にいることなんだ。」

「・・・・うん」

「でね。これが望みなんだ。」

そう言うとハリーは小さな箱から中身を取り出した。

それは細く、小さな銀色のリングで。

「え・・ハリー・・?」

「ずっと僕と一緒にいて欲しい」

「それって・・」

「この指輪、受け取ってもらえるかな?」

「も・・もちろんだよ・・!!」

 

 

嬉しい。

私の誕生日じゃないのに。

私がこんなに幸せになっていいのだろうか?

 

 

ハリーは大きく息を吐いて顔を緩ませた。

「受け取ってくれなかったらどうしようかと思ったよ。」

「そんな!受け取らないわけないじゃない!!」

、ありがとう。最高の誕生日だ」

「・・幸せにしてねv」

「もちろんv」

 

 

1つの小さく大きな約束をした。

そんな16歳の夏の話し。

 

 

★End★

 

あとがき
ハッピィバースディ!!!ハリー&J.K.ローリングさん!!
えっと。ふくろう便でチャットしてます(笑)
だって電話も使わせてもらえなさそうだし、ネットもなさそう。
しかも夏休みだし。
だからこんな無理してみました。
ちなみにヒロインさんとハリーは家は比較的近いという設定で(笑)
なぜ16歳かというと、女の子は16で結婚できるからです(爆)