土曜。

今日はホグワーツの大イベント、ダンスパーティーである。

スリザリンの美女はその白い肌を引き立たせるような真紅のドレスに身を纏っていた。

 

 

Reverse harem ―Final Stage―

 

 

結局誰の誘いも受けなかった

あれから色々な人から誘われたが、その気になれなかった。

と言っても断る前に相手から慌てて「やっぱり、いいや!!誘ってごめんなさい!!」と謝られてきたが。

きっとあの2人の仕業だろう。

 

 

―あの人を誘えばよかった・・・。あの人は誰と行くのかしら・・・―

 

 

もうすでにダンスパーティーが始まり、もうほとんどの生徒が踊りだしている。

しょうがない、といってはまだあまり手をつけられていない食事を1人で食べていた。

友人たちは皆、誰かと踊っている。

1人で踊らずに食事しているのは見渡す限りだけだ。

あの例の2人の教師はまだ姿を現していない。

と、そこへ―

 

 

 

「ミス・。」「。」

 

 

「ルーピン先生、スネイプ先生。」

 

 

この3人が鉢合わせた時、ほとんどの生徒が3人に注目した。

ダンスもそっちのけだ。

 

 

 

「わたし達はお互いに決着をつけようと思うんだ。」

ルーピンが口を開いた。

「決着?」

(何を・・?)

「そうだ。そして審判はお前だ。ミス・。」

スネイプが凛として言った。

「私・・?一体なんなんですか・・?」

はわたし達2人のうち、どちらかを選んでくれればいいから。」

「そう。ただそれだけだ。」

「なんのこと・・・?」

は不思議そうに2人の顔を見た。

しばらくの沈黙。

 

 

 

 

スネイプが口を開いた。

 

 

 

 

 

「我輩は君と踊りたい。君に好きな人がいるのを承知で申し込む。
君が我輩のことをただの先生としか思っていなくとも・・・・我輩はミス・・・いや、を愛している。
どんなことがあろうともいつも笑って、優しい笑顔を向けてくれた。我輩は心からを愛している。」

 

 

 

 

 

 

突然のスネイプの告白にはもちろん、周りの生徒が唖然としている。

あまりのスネイプの真剣な面持ちに誰も冷やかす者もいない。

そしてルーピンが口を開いた。

 

 

 

 

 

 

。わたしも君のことが好きだ。愛してるんだ。学校に教師として来たときからずっと見てきた。
君はわたしにたくさん笑いかけてくれて、気軽に話し掛けてくれて、とても嬉しかったよ。
最初はいい生徒。それがだんだん1人の女性として、恋愛感情を抱くようになったんだ。
わたしはこれからもいつもと同じように君とお茶をしたいし、笑い合いたい。そして、今日、わたしは君と踊りたい。」

 

 

 

 

 

ルーピンの告白が終わると2人はの目を見つめながら右手をにすっと差し出した。

 

 

 

 

はやっと状況を理解することができた。

 

 

 

判決のしかたは言われなくとも分かっている。

 

 

この差し出されたどちらかの手をとればそれでいいのだ。

 

 

 

 

もう。答えなんて決まってる。

 

 

私は・・・あなたが・・・。

 

 

 

 

全校生徒が見守る中、はゆっくりと動き出した。

そして。

 

 

 

 

 

「ありがとうございます。とても嬉しいです。ルーピン先生」

 

 

ルーピンの手をそっと取った。

生徒が全員、わぁぁ!と歓声をあげて盛大な拍手をした。

 

 

 

 

再びまたダンスが始まった。

 

 

 

 

 

ルーピンとダンスフロアに行く時、はスネイプに囁いた。

 

「スネイプ先生。ありがとうございます。・・・ごめんなさい。気持ちにこたえれなくて。
でも私、スネイプ先生も大好きです。スネイプ先生は最高の先生です!」

 

それだけ言うとはルーピンの元に走っていった。

 

「最高の・・・先生・・・・か」

スネイプは自嘲的な笑みを浮かべて言った。

 

 

 

 

ルーピンとは真ん中で踊っていた。

踊っている最中、ルーピンはに聞いた。

、ありがとう。でも、君には好きな人がいるんだよね?」

そういうとは驚いていった。

「先生!さっき告白の答えだしたじゃないですか!!」

「えっ。でもそれはあの状況だったからだろう?君には誘いたい人が・・」

「先生。私の誘いたい人は・・先生ですよ。」

今度はルーピンが驚いて言った。

「ほ・・んとうにかい?」

「・・はい。私、先生が・・・好き・・です・・///」

 

そのやりとりを聞いていたグリフィンドールの赤毛の双子が「先生達、両想ーいvvヒューヒュー!!」と言って騒ぎ出した。

そんなのも気にしないでルーピンとは微笑みあっていた。

、ありがとう。」

ルーピンは今までで最高の笑顔をした。

 

最終ラウンド:勝者リーマス・ルーピン

 

★End★

 

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終わり方ぬるっ!あとがき兼言い訳のコーナーはたっぷり書かせていただくので長くなるため、次ページに書かせていただきます★
読みたいなぁ〜っていう方だけお進みください→
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