あれから
あの、忌々しいかくれんぼ大会から数日が経った。
優勝賞品となっている『・を半日に自由にしていい権』は
優勝者であるロンがその実行日などを決めることが出来るらしい。
いつ、それを実行するのだろうと思いながらは日々過ごしていた。
力で奪え、情けは無用!
「はい。今日の授業はここまで」
闇の魔術に対する防衛術教師、リーマス・ルーピン教授の一声で授業は終わった。
普通ならここでもう教室から出る。
普通なら。
しかし
「・はこの後、1人でわたしの自室に来るように。」
ルーピンは一言残し教室をあとにした。
こんなこといつものことだ。
「なんで呼び出しなんだよ!」
「1人で、っていうのがかなり怪しいわ!!」
「僕のに何をする気だ!?」
「もしかしていやらしいことでも考えているんじゃないかしら!?!!?」
「何!?僕だってまだ一度もしてないのに・・・くっそー・・・これだから教師ってやつぁ・・」
授業後、こうしてハリーとハーマイオニーが憤慨する。
これもいつものこと。
「大丈夫よ。毎回呼び出されているけど、何もされてない。お茶を飲むだけよ」
慣れっこ、慣れっこ。
と言いながらはルーピンの自室へ1人で向かった。
「ルーピン先生」
が扉を開けるとルーピンはにこにこしながら手招きした。
ソファの前の机にはもうすでにお茶が用意されている。
「そこに座って」
「先生・・・なんで毎回呼び出すんですか?」
「さぁ。今日はダージリンだ」
「質問に答えてください。何で私1人だけ・・・」
「今日はね、とても美味しいケーキがあるんだ」
「あの・・無視なさらないでくださる?」
「そうそう。この間提出してもらったレポート素晴らしかったよ」
「話が噛みあってません」
そう言うとルーピンは、はっはっはっと快活に笑いの隣りに座る。
そして必要以上に近づき、肩に手を回す。
ここまではいつものことだ。
「先生。いい加減にしてください。」
「う〜ん。いい香りだ。冷めないうちにどうぞv」
はこの暢気な男に幾分呆れながら溜息を吐いた。
そんなを見て、ルーピンはの頬に口付ける。
「なっ!??!?」
突然のことで思考が回らない。
顔を真っ赤にしながらルーピンと距離を置こうとする。
しかしルーピンはの肩をしっかりと掴み、自分に引き寄せる。
思わずその胸の中に倒れこむ。
ルーピンは自分の胸に倒れこんだ少女をきつく抱きしめた。
「ルーピン先生!!!」
「。暴れないで」
の耳元で低く、優しく囁く。
「先生!!ふざけるのもいい加減に」
「ふざけてなんかないよ」
そのルーピンの言葉にはいつものふざけた調子はなかった。
「君が半日と言えどもロンのものになるのが辛いんだ。その時のことを思うだけでなんとも言えない気持ちになる。」
「先生・・?」
「わたしはこんなにもを想っているのに」
「っ・・・」
「。・・・わたしのものになってくれないか?」
「ルーピン先生・・・」
真面目なルーピンの告白に動揺を隠し切れない。
どうしよう・・・
別に嫌いじゃないけど
だけど普通に先生と生徒って
「」
真剣に考えているの顔にルーピンの顔が近づく。
「なっ・・!」
数センチ。
あと数センチというところだった。
ががががががががが
どん
「おらぁ!!!リーマス・ルーピン!!!!!」
銃声の音がルーピンの自室に響き渡った。
振り返るとそこには何故か機関銃を手に持ったハーマイオニーと
バズーカを肩に担いだハリーが。
いずれも、泣く子がまた泣き出すような、笑っている子が大泣きしそうな形相だった。
「ハリー!!」
「ルーピン!今、僕のに何をしようとした!?!!」
「えっ・・やっ・・これは」
「リーマス・ルーピン!!!私のにキスをしようとしたわね!?!??!?」
「だから・・」
「僕だってまだしてないのに!!!」
どーん
「私だってまだしてないのよ!!??(え?)」
どどーん
「歯ぁ食い縛んなさいっ!!」
「えっ・・ハーマイオニー・・?(汗)」
「消えろ・・(ぼそっ)」
「えっ・・ぇ・・ちょっ・・・待て!!ハリー、ハーマイオニー!!!」
「「問答無用!!!!」」
どどどどどどどどどど
がががががががが
どかーん
どかーん
ばきっ
どかっ
ぱらららららららら(?)
「さぁ。v行きましょvv」
「えっ?なんでそんなさわやかな顔してるの?(汗)」
「僕、お腹空いちゃった。早く大広間に行こう☆」
「え?だから・・・」
達が立ち去ったあとのルーピンの部屋は
とても酷い惨事のあとが残っていたそうな。
ちなみにルーピンは医務室で全治3週間の傷を負ったらしい。
だが、なぜこんなことになったのか
真相を知るのは本人とあの3人のみ
☆いいわけ☆
ル:「これなに?」
萌:「いや。ルーピン先生にかっこよく告白をしていただこうと思って書いたのですが」
ル:「見事玉砕した、と?」
萌:「はい。しかもあなた全治3週間ですよ?」
ル:「だから?」
萌:「つまり、当分は出番がないと思ってください。」
ル:「なーにー!?!?!?」
萌:「えー。ギャグが売り(?)のこの連載ですが、今回は全然ギャグじゃないっすね・・・申し訳ない(≧Д≦)」
ロ:「ねー。僕の話はいつ書いてくれるの?」
萌:「あー。なんかめんどくなっちゃって・・・」
ロ:「何!?」
萌:「ウソですよ(笑)ちゃんといつか書きますよ。ただ今回は先ほども申し上げたとおり、ルーピン話が書きたかったのです。
次、期待して下さい。」
ロ:「絶対だよ?。待っててねvv」