僕、トム・リドル。
今じゃ、ヴォルデモートという名でちょいとばかし有名さ。
一人称は俺様さ★
(ここでは一応僕だけど。)
だけど久々の母校訪問というのに誰も気付いてくれない。
まぁ、学生の姿してっからしょうがないけど?
ホグワーツ。
母校。
久々に来てみたさ。
見た目は僕がいた頃となんら変わりない。
それなのに中身は。
なぜこんな風になってしまったのか?
力で奪え、情けは無用!
「なぜだ?」
「はぁ?」
僕はとりあえず近くにいる女の子に聞いてみた。
今のホグワーツでは授業中に授業を受けなくてもいいのか?
見るところ、先ほどから色々な生徒が逃げ回っているように見える。
それに屋敷しもべ妖精も走り回っているようだし。
逃げ回っている生徒は皆、口々に「が」「が」と言っている。
とは誰だ?
今、ホグワーツでは何が起こっているんだ?
何がそこまでホグワーツを変えてしまったんだ?
「なぜこうなってしまった?何が起こっているんだ?」
「あんた誰よ?見たことないけど?」
「あぁ。僕はここの卒業生だ。久しぶりに来てみたんだが一体何が起こっているんだ?
今のホグワーツでは授業中、授業を受けなくてもいいのか?」
「んなわけないでしょ。今は、あのお茶目と偽ってバカなことばかりやってるアホんだら校長が考えた
バカバカしいかくれんぼ大会をやってるのよ。」
「かくれんぼだと?」
それから、この女の子がかくれんぼのルールを事細かに話してくれた。
なるほど。
確かにこの少女はとても綺麗だし、笑うと可愛い。
皆、この少女に夢中なのか。
「お前、名前は?」
「・」
そうか。
だからさっき皆、「」という名前を口にしていたのか。
それにしても
「は逃げ隠れしなくていいのか?」
「はぁ!?あんたバカ!?隠れなきゃいけないに決まってるでしょ!?
あんたが邪魔したからこんなとこにいるんでしょうがっ!!用ないならとっとと消えて!」
と、が一気にまくし立てたそのとき。
屋敷しもべ妖精がこちらにやってきた。
このままでは見つかってしまう。
僕はを自分のローブで隠し、呪文を唱えた。
は不思議そうな顔をして「何よ?!」と言っていたが黙るよう促した。
屋敷しもべ妖精が僕らのすぐそばまでやってきた。
ローブの中から外の様子を覗いていたが強張るのが分かる。
息を呑む。
が心配そうに僕の顔を見上げた。
僕は小さく頷きながら「大丈夫だから静かにしろ」と言って彼女を落ち着かせた。
屋敷しもべ妖精は僕らの前までやってきたが気付かずに通り過ぎていった。
は訳がわからないと言った感じだった。
「何をどうやったのさ?姿を消したの?」
「いや。存在を消す魔法だ。そこら辺に落ちている石と同じであまり気にされなくなる。
だからこちらに気付かれなかった。姿は映っていたはずだ。」
まるでドラ○もんに出てくる「石ころ帽子」のようだ。
「そっか・・助けてくれたんだ。ありがとう。」
そう言って微笑んだの顔はとても可愛かった。
そう。
僕が惚れてしまうほど。
「それにしてもあんた誰?年は学生と変わらないように見えるけど・・だけど学校の者じゃないわね?」
「さっきも言ったではないか。ここの卒業生だ。」
「へぇ。大変な時に戻ってきたわね」
「まったくその通りだ。・・でも」
「でも?」
君に出逢えてよかった
「いや・・君と話が出来てよかった。」
「あぁ、こちらこそ。それに助けてもらっちゃって・・・」
「お安い御用だ。じゃあ、今日はもう行くよ」
「えっ・・あ、うん。・・あんた名前なんてーの?」
「僕?僕は・・」
ヴォルデモート
「僕はトム・リドル。それではこれで。頑張れよ。検討を祈っている!」
「えぇ。」
そう言ってトム・リドルは姿を消してしまった。
・・・・あれ??
誰かが、ホグワーツでは姿くらましはできないとか言ってたような・・・
だけど今のは姿くらまし・・・?
気のせいよね☆
「トム・リドル・・・トム・・・リドル・・・?どこかで聞いたことがあるような・・」
気のせいよね☆
とにかく逃げきらなきゃ。
♪ぴろりろり〜ん
校内放送だ。
「よっほほ〜い★皆頑張って逃げとるかの?中間結果報告じゃ!!
生き残った、者を発表する。
スリザリン、フリント・ウォークス。ハッフルパフ、サブリナ・レイカー。レイブンクロー、チョウ・チャン。・・・」
さすがチョウ。
シーカーだけあってすばしっこいらしい。
それから次々と名前が挙げられていった。
「・・・・グリフィンドール、ジョージ&フレッド・ウィーズリー。・・・」
ちっ。
あいつらも残っておったか。
「・・・グリフィンドール、ハリー・ポッター。・・・グリフィン、ロナルド・ウィーズリー。・・・グリフィン、ハーマイオニー・グレンジャー。」
いや、あの。グリフィンドールの名前、略されちゃってるんですけど?
「スリザリン、ドラコ・マルフォイ。・・・」
あぁ。マルフォイ坊ちゃん、どんな汚い手を使ったんでしょうか?
「グリフィン、・。生徒は以上じゃ!次教師陣。セブルス・スネイプ。・・・」
あのベタベタのねちっこい陰険教師が生き残ってるだと?
まさか薬、かなんか使ったんじゃないでしょうね?
「・・・ミネルバ・マクゴナガル。・・・」
さすが。
そんなに例の変身術集ベスト3300が欲しいかねぇ?
「・・・リーマス・J・ルーピン。以上じゃ!!」
げっ。
あいつも生き残ってると?!
「トラップに引っ掛かって失格になったものが結構多い!生き残っている者は気をつけるように。
ちなみに残り時間は・・3・・2・・1・・今ちょうど1時間になったところじゃvv
頑張らんと・は手に入らんじょv」
じょって・・・あんたが言っても可愛くないんだってば。
「では今から屋敷しもべ妖精の数を増やす。総勢88人で探すからそのつもりで★
そいじゃあ後半も元気にやっていこ→vv」
88人って中途半端すぎっ!!
ってかなんだったんだろう。
今のはじけた放送は。
とにかく。
あと1時間で恐怖が終わる。
めざすは絶対優勝。
は自分の頬を手で叩く。
パンっ!
「おっしゃ!しまってこっ!」
あなたは野球部ですか?
どうやらまだ勝負はつかないみたいです。
next
☆いいわけ☆
なんか今回あんまりおもろくないね。
ってか毎回そうなんだけど、今回のはいたって普通すぎて・・・。
シリウスさんに続いては「例のあの人」トム・リドルさんの登場です!
萌「トムさん。どうでしたか?萌黄ドリーム初登場は?」
トム「初登場にしてなんだ?あの文頭の紹介文は。」
萌「いや。わかりやすいかなぁ〜なんて・・・」
トム「お前、バカか?」
萌「んまっ!失礼な!!・・・ヴォルディーのくせに・・・今時俺様のくせに・・・」
トム「ヴォルディーゆうな!!!それに今回は俺様とは言ってないだろう!?」
萌「それでも私の中ではあなたは俺様なんですよ?衝撃を受けました。
楽しみにしていた4巻をやっと手に入れ、読んでいたときに『俺様』ですからね。
偉そうな人だとは思っていましたがまさか一人称が俺様とは・・・」
トム「どうでもいいだろう!そんなことは!!とにかく反省しろ!こんなんでも読んでる人がいるんだ。もっといい文を書け!」