いよいよ始まってしまった生死をかけた戦い。

なんだってこんなくだらないことに命かけなきゃいけないのか疑問に思うが・・・

でも今はそんなこと言ってる場合じゃない。

だってすぐ近くには厳選された屋敷しもべ妖精がうじゃうじゃいるんだもの。

 

 

 

力で奪え、情けは無用!

 

 

あぁ・・・いるよ、いるよ。

推定数、5匹ってとこかしら?

鬼の屋敷しもべ妖精が。

困ったなぁ。

こんなとこじゃあ見つかるのも時間の問題。

だけど今出て行ったら絶対見つかるし。

この勝負絶対負けるわけにはいかないのよ・・・。

 

現在地。

ホグワーツ中庭の倉庫裏。

ってか倉庫なんかあったんだ。

って思ったけど。

とりあえず隠れる場所なかったからここに見を潜めている。

皆、結構見つかってるらしい。

残りはどれくらいだろう。

残り時間は?

 

そうが思っていたとき。

がさっ。

 

びく。

 

 

見つかったか!?

 

 

と、が思い後ろを振り向いたそこには。

 

とても大きな黒犬がいた。

 

この犬。

 

普通じゃない。

 

だって・・・でかすぎるだろう!

 

まさしくこの犬は・・・

 

「シリウス・・・?」

 

は声を潜めて言った。

シリウスは犬のまま、こくんと頷く。

でもなぜシリウスがこんなとこにいるのか?

 

「何やってるのよ?喋らないならあっちへ行け。邪魔よ。私は今生きるか死ぬかの瀬戸際なんだから。

バカ犬の相手してる暇はないのよ。」

さりげなく酷いことを言うにシリウスは傷ついたような切なそうな顔をする。

そしてやっと人間の姿に戻ると

「お前、ここで何やってんだ?授業は?」

と、普通の音量の声で話した。

は必死でシリウスの口となぜか鼻を手で塞いだ。

「こんのバカ犬!!生きるか死ぬかの瀬戸際だっつっただろ!!」

口と鼻を塞がれたシリウスは息ができず苦しそうな顔をしている。

当たり前だ。

「あんたはねぇ、ただでさえ普通の人より声がでかいんだから!少しは周りの迷惑考えたら!?

いい?今度その声で喋ったら二度と人間には戻れなくなると思いなさい!」

苦しくて何も考えれないシリウスはとりあえず離して貰いたくて勢いよく顔を縦に振る。

それを肯定の意味にとったは「離すわよ?」と泣く子も黙る形相で言い、

ゆっくりと手を離した。

 

屋敷しもべ妖精はここにはいないと判断したのだろう。

1匹、2匹と他の場所へ行ってしまった。

そして全ていなくなるとはシリウスを連れて禁じられた森の方へ全速力で走った。

その姿はまるで荒野を吹き抜ける風のようだったとか。

オリンピック選手もまっつぁおな速さである。

(森ならきっと大丈夫だ!!)

もはや、森が立ち入り禁止になっていることなど頭にない。

 

ここは森。

奥の方からぎゃーだのがさがさっだの奇妙な声が聞こえる。

恐れられて生徒は近づかない森。

しかしそんなことは言ってられない。

あいつらの物になるくらいなら森にいる珍獣に食われた方がマシだ。

そして落ち着いた頃、シリウスが話し出した。

。一体何が起こったんだ?さっきの屋敷しもべ妖精は?お前、まさか犯罪でも犯したのか?」

あんたと一緒にしないで

ぐさっ

シリウス30のダメージ

「俺は犯してない!誤解だ!知ってるだろ!」

「・・知ってるわよ。ほんのジョークよ。」

(お前が言うとジョークに聞こえないんだよ・・・)

「で?何が起こってんの?」

はかくれんぼの主旨をシリウスに話だした。

 

「はぁ〜。あのお茶目校長の考えそうなこった。」

「感心してないでなんとかしてよ」

「何とかっつっても俺は参加者じゃないし。仮にも脱獄者だし。追われてるし。」

「っだー!もう、役に立たないわね。」

「(恐いし、人変わってるし、なんかどす黒いオーラ放ってるし・・・汗)」

「とにかく!私はなんとしてでも逃げきらなきゃいけないの!!」

「そんなに人の物になるのが嫌なのか?半日だけなのに」

「嫌に決まってるでしょう!?そんなことも分からないの!?大バカ犬!!」

「(何気に酷いから・・)でもそこまで人に好かれるのは正直嬉しいだろ?」

「最初は嬉しかったわよ。だけどだんだんエスカレートしてきて・・」

「例えば?」

「例えば・・・夜寝てるときに襲われそうになったり、下着とかなくなってたり、飲み物に媚薬入れられたり・・・」

「(それってちょっとした犯罪じゃないのか・・?)」

「スネイプ先生なんて毎回授業後に残らせるし、ルーピン先生も一緒にお茶してくれないと成績落とすとか言って脅すし。」

「(職権乱用じゃねーか・・・)」

「ハリーなんて逢うたびに『エッチしよー』とか言ってくんのよ?開口一番が『やぁ、。僕といいことしない?』よ!?」

「(ハリー・・・さすがジェームズの息子・・いや、それ以上だ・・・)」

「ちょっと・・黙ってないで何とかしてよ、シリウス!」

「んー・・じゃあ、何とかしたら何してくれる?」

「は?」

「何でもいい。例えば俺のものになるとかv」

 

どこぉ!!

 

バカいってんじゃないよ!ほんとにバカ犬なんだから!!!もういい!!2度と来んな!!!」

頭から血を流しているシリウスを置いては場所を移動した。

「・・ほんのジョークなのに・・・、ひどい・・(涙)」

シリウス、今のにジョークは通用しない。

 

 

next

 

☆いいわけ☆
シリウスさん登場!ってか何?この登場の仕方(笑)
ごめんなさい!変な出し方で(爆)
犬「おい。萌黄。お前、俺をおちょくっとんのか?」
萌黄「はい。」
犬「はっきり言うなよ・・・」
萌黄「あなたはこの話の中では(かくれんぼ大会の中では)へたれです。へたれで通します。」
犬「そんなんだったら出すなよ」
萌黄「あなたのファンの要望に応えてるんですよ?あなたのファンを悲しませていいんですか?」
犬「いくら俺のファンでもこんなんじゃ逆に泣くぜ?」
萌黄「・・・へたれは黙っててください。とにかくまた出番あるかもしれないのでよろしくお願いしますよ」